熱帯魚の飼育を再開しました。我が家の熱帯魚の水槽は購入から20年以上経っており、基本的に父が世話をしておりました。20年も飼育していれば良い時期も悪い時期もありますが、ここ2年くらいアオミドロという藻が大量発生し、その除去、水換えなどをしても発生を抑えることができず、一度リセットしないと復帰できないような状態だったんですよ。魚もよく死に、時々足したりもしていましたが最後の1匹のラミノーズテトラがお亡くなりになったので、徹底的に水槽と浄水器と砂利を掃除することに。
砂利の中には糞や餌の食べ残しが沈殿しているし、藻の種(胞子?)もあるはずですから徹底的に洗いました。バケツを3つ用意し、少し移す、水が濁らなくなるまで濯ぐ、綺麗になった砂利は別のバケツに移す、というのを2時間くらいかけて。結果、メッチャ綺麗になりましたよ。水槽は磨けば綺麗になるし、浄水器もバラせる部分はバラして徹底的に清掃。そんな感じでほぼ完璧にリセットできたと思います。
綺麗になったからと言っていきなり魚を入れるのもどうかと思うので、まずはネットで情報収集。今まで20年以上熱帯魚の飼育をしてきましたが、水槽の立ち上げってどうすればいいのか覚えていませんからねw
すると、どうやら水道水はカルキ抜きをしないといけないらしい。カルキ抜き剤を使ってもいいし、バケツに汲んだ水道水を1日放置するだけでも抜ける(揮発するらしい)そうですが、家の近所に井戸水の湧き出ている場所があるので、そこで汲んでくることにしました。私の住んでいる地域は地下水が豊富で、井戸を掘ると勝手に地上まで水が湧き出てくる自噴水があるんです。どこを掘っても出る訳ではないと思うけど、ポンプに頼らず地上まで湧き出てくるのは珍しいと思います。人間もそのまま飲むことができ、ポリタンクにいくつも水を汲みにくる人もいます。我が家の水槽は60cmなので水の量はだいたい65Lで、8Lのバケツ8杯ちょい。楽ではないけどそんなに苦労することもなく水を貯めることができました。
次はヒーターを入れ水温を一定にし、濾過器の電源を入れて水を循環させ、少しでもバクテリアを増やそうと5日くらい放置。生き物がいないので水は非常にクリアです。その後なじみの熱帯魚屋さんで丈夫な水草の代表であるアヌビアス・ナナを1つ購入し、水槽を完全リセットしたという話をしたら、「それだけ砂利を洗うとバクテリアがほとんどいなくなっちゃうからウチの砂利を少しあげるよ」ということで砂利をもらってきました。その砂利を水槽に入れてみると・・・モワモワと細かな粒子が舞い上がります。糞や餌の食べ残しでしょうか。バクテリアは目に見えるはずもありませんが、砂利には付いているはずで、もうしばらく放置してバクテリアが増えるのを待つことに。
置物が無いと殺風景なのでネットで岩と藻のイミテーションが付いた置物と廃車のクラシックミニを購入。どちらもなかなかいい感じです。
岩も、岩から生えている水草もイミテーションですがなかなかリアル。手前の大きな葉は本物のアヌビアス・ナナ。丈夫で光が弱くても二酸化炭素が少なくても枯れづらい定番の水草だそうな。(魚を入れた後に写真を撮ったので右端に写っています)
5日ほど放置し、初の魚であるレッドファントムテトラを5匹入れてみました。そしてさらに5日経過したのが現在で、1匹も死ぬことなく、また苔が生えることもなく、水槽は綺麗な状態を保ったまま。とりあえず立ち上げは成功したみたい。いきなり魚が死んだり苔が生えると「何が悪かったのか?」と迷いが生じますからね。良かった良かった。
レッドファントムテトラも丈夫な魚で初心者向きとのこと。2cmくらいの小さな魚で可愛いです。特に凶暴ということはありませんが、ネオンテトラみたいに口に入るサイズの魚を入れるとナワバリ意識で攻撃してしまうこともあるようです。
水槽全体。背景はコトブキ工芸というメーカーのものを購入しました。約700円と安い割に解像度の高い画像。それまでの青一色のスクリーンよりも自然な感じに見えて気に入っています。魚も増やしたいし流木も入れたいなーと夢が膨らみますが、水槽の中って様々な要素がバランス良く成り立っていないとすぐ苔が発生したり魚が死んだり水草が枯れたりするんですよね。魚が増えればそれだけ老廃物が増えてアンモニア濃度が上がり魚は死んでしまいます。アンモニアはバクテリアが分解し亜硝酸塩へ、さらに他のバクテリアが硝酸塩に分解、硝酸塩は水草が吸収(全部は吸収しないので水換えは必要)というのが良い流れなのですが、復帰したばかりの水槽なのでバクテリアの数は少ないと思われ、魚を増やすのは少しづつにしよう。久しぶりにキレイな水槽で泳ぐ魚を見ているのは楽しく、ずっと見ていても飽きないものでした。
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