ぐっどすぴーど

40歳手前のオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2017年12月、F54クラブマンSDとDJデミオディーゼルが我が家に加わり、家の車がPHVとディーゼル車になりました。

スズキ イグニス 長時間試乗

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スズキ イグニス 長時間試乗

代車で借りたので3時間ほど乗らせてもらいました。

まず、何の知識も無しに乗っていた時の感想。ハイブリッドだと知らずに乗っていました。流れに合わせて普通に走っている時は静かですごくいい感じですが、アクセルを踏み込むとうるさくなるのは、このクラスの車によくあるタイプ。音も唸っているという感じです。こればっかりはコストの制約が大きいので仕方ないですね。

CVTの感触も、違和感こそ少ないものの気持ちいいものではありません。しかしスタート時の加速力はけっこうあるし、80km/hくらいまでスルスル伸びていくので、速さとしては十分です。

 

乗り心地は、町中を走る分にはとてもいいです。段差のショックを丸め見事にクリアし、それなりの速度になっても思った以上に安定して走ります。ちょっと高いスピードで大きくうねるような路面に入ると、多少フワっと煽られますが、吹っ飛びそうで怖いというほどではありません。SUVっぽい車高のある車なので足は柔らかめ。なので段差のクリアは得意、という感じですね。

その乗り心地の為、カーブでの車体の傾きはあります。ハンドルを切った瞬間にグイっと曲がるキビキビ感はなく、少し傾いてから曲がり始めます。これは悪いワケではありません。普通のことですし、車体自体がしっかりしているのか、そこそこのスピードで曲がっても不安になることはありませんでした。ガンガン飛ばして走ろうという気にはなりませんが、車の傾きと曲がろうとする力を感じ、そのリズムに合わせてハンドルを切ってやれば気持ちよく走れると思います。そういう走り方をしようとすると、必然的にスピードは控えめになる、という感じ。

パワステのアシストは程よく、ちょうどいい重さなのですが、曲がった後に戻ろうとする力が強めですね。代車で乗ったボルボV40もそうでしたが、これはちょっと違和感を感じました。

 

1時間ほど乗って、カタログスペックを確認。ふむふむ・・・

3700×1660×1595mmというボディサイズにホイールベースは2435mm。車重・・・880kg!?軽いなーっ!

軽のワゴンRは3395×1475×1650mm、ホイールベース2460mmというサイズ。あれ?ホイールベースワゴンRの方が長いの!?意外なことだらけw ちなみにワゴンRの重量は800kgくらいで、ボディサイズからすると順当な重さでした。

エンジンは1242ccの直4で91ps、12.0kg-mというスペック。普通ですが、880kgの重量なら十分でした。

しかし880kgとは・・・乗っていてまったく軽さは感じませんでした。あの大きくて2トンあるXC90が走り出しで軽いと感じ、880kgのイグニスではそれを感じない・・・不思議です。タイヤがグリップしている範囲内なら出力特性やサスペンションの設定でどうにでもなるものなのかな?

ハイブリッド感というのも感じませんでした。メーターの液晶部分を見ると、いつアシストされているのかは分かるのですが、まったく感じません。モーターが助けた分、エンジン出力を抑えて燃費を稼いでいるのでしょう。これはこれでアリだと思います。

ちょっと気になったのは、アクセル一定なのに思った以上に速度が伸びていく現象があることです。微妙な渋滞時の発進後にこれを感じました。CVTの変速のせいかな?ちょっと気になります。

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パドルが付いていたので、シフトアップ、ダウン、両方試してみました。

全開近くアクセルを踏みながらの1→2→3のシフトアップは、CVTの疑似マニュアルそのままで、スパっと感が無くイマイチ。ですが半分くらいの踏み込み量だとけっこうスパっと繋がったような感触でした。シフトダウンはあまり高回転で試していませんが、けっこういい感じです。エンジンフレーキがほしい時にはには積極的に使えます。

 

内装の写真も少し載せていきます。シートはサポート、座り心地共にけっこう良かったです。こうして見るとアクセルとブレーキペダルの生え方が無理やりに見えますが、乗ればそんなに悪いものではありませんでした。もう少し右にあれば最高だし、あと1cmくらいならいけると思うんだけどなぁ。

ダッシュボードやドアの下のがライトグレーになっており、明るくていいですね。左端に少し見えているオレンジの棒はドアハンドルです。グレードやボディカラーが変わるとどうなるか分かりませんが、差し色として綺麗だし、お洒落で好きです。シフトレバー周りも同様のオレンジです。

シフトレバーと言うと、直線でP→R→N→D→Mというパターンになっています。マニュアルモードはドライブから左にレバーを倒して移行するタイプが多いので、パーキングからガチャガチャ!っと動かすとドライブを通り越してマニュアルになっていて、そのまま発進、えらい回転上がる!というのが1回ありました。オーナーになれば慣れるとは思いますが、誤作動防止の為に、やはりマニュアルモードは左右どちらかに倒す方がいいと思います。ついでにシフト回りにインジケーターが無いのもいただけません。

 

恐らく2DINサイズの本体が奥にあると思われるモニター。ドイツ車にモニターを立たせたタイプが増えてきたので、その流れにできる範囲内で乗っかったのだと思うのですが、なかなかいい感じです。エアコンのコントロールユニットのデザインも面白くて好きです。なぜかエアコンユニットのあたりから「ヒューン」という小さなモーター音が鳴りますが、送風用のモーターがあるのでしょうか?そうそう、この車には運転席にシートヒーターが付いていました。グレードが高いからだと思いますが、ちゃんと腰まで暖かくていいですね!

ハンドルはスイフトなど、他の車と共通かな?非常に質感が高いです。メーターも見やすいし、モニター、エアコンユニットも面白いデザインで質感もGOOD!なのですが、ダッシュボード全体やドアパネルは・・・落差が激しいです。どうしようもない部分ではありますがね。

 

最後に価格です。イグニスはハイブリッドオンリーで138~173万円。プラス14万円で4WD化という感じです。

詳しい装備は調べていませんが、軽自動車との比較になる価格帯ですね。私個人的には軽自動車を買うより断然イグニス。軽自動車が悪いワケではなく、法律がダメ。エンジンとサイズに対する制限が古すぎます。イグニスならそれなりに余裕のある走りが楽しめますし、このくらいのサイズを新しい軽の規格にすればいいのではないかと思いますね。税率はどうするのかという問題もありますが・・・

 

では総評です。静粛性や内装のあちこちにコストダウンは見られるものの、そもそも160万円前後の車として考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。街乗りでの乗り心地はいいし、座り心地のいいシートとそれなりに速度を上げても安定感のある走りなので普段の足としていい車です。ハイブリッド車ですが、モーターアシスト感は無いので、「ハイブリッド」という言葉には期待しない方が良さそうですね。