ドリーの電動化

パンする為に必要なドリー。カメラスライダーとも呼ばれるこの機材を、私も動画撮影の為に購入しました。アマゾンで一番安かったものです。すでに私が付けた土台、モーター、電池、そして自由雲台が付いていますが、50cmのアルミ製ドリーで、お値段は約6000円。ドリー単体で見ると、まぁ6000円ならこんなもんかという感じです。ボールベアリングなどは使われていませんが、ひっかかり無く滑らかに動くし、ツマミを回して動く硬さを調整することもできます。

画像のように直接地面に置く為の足も付属しますが、これを付けるとスライドする量が40cmくらいになります。

電動化は、まず厚さ1.5mm程度のアルミの板が家にあったので、これを切断し穴を開け、ストッパー部分のネジで固定。これにタミヤのユニバーサルプレートを固定しモーターや電池ボックスを留める土台とします。タミヤ製品はアマゾンで購入しましたが、電池ボックスだけはアマゾンが発送するものが無かったので、とりあえず実験用に使わなくなったエアコンのリモコンの電池ボックス部分をぶった切って使っています。動きますが、オンオフは電池を抜くことで対応することになります。

モーターはタミヤの工作などに使う4速クランクギヤーボックスセットを使用。これが一番回転数が遅くでき、最大でギヤ比5402:1。1分間にシャフトが2.4回転という遅さとなります。これでシャフトに糸を直巻きすれば、タイムラプス撮影で20分くらいかけて40cmスライドできると考えたのでした。

実際それくらいの遅さで移動させることが可能なのですが、タイムラプスでのパンに関してはα6000にインストールしたアドオンで似たことができるのと、この超遅く移動するモードと、通常の20秒程度で40cm移動するモードの両方を同じギヤ比で行うのは速度差が大きすぎて難しく諦めたんですよ。理想はシャフトが左右に出ているので、左側でタイムラプス用超低速、右側で通常の動画撮影用と使い分けたかったんですけどね。

なのでタイムラプス撮影時のパンはカメラ内で行うことにして、電動スライダーは通常の動画撮影に使うことにしました。ギヤ比を2番めに遅い1543:1に変えます。これで1分間に8.5回転まで回転速度が上がり、ペットトボトルの蓋を糸巻き部分にすれば、ちょうどいい速度でスライドできるようになります。

こんな感じですね。ギヤ部分が見える作りになっているので、少しでもゴミの混入を防ぐ為に、簡単なカバーを付けました。

裏側。スライダー内側の幅ギリギリにアルミ版を切ったのでグラつき無し。黄色のポッチはプレートに付属していたリベットです。ネジはモーターの付属品。この6ヶ所で十分ガッチリ固定されています。基本家にある材料で作っているので、電動化に買ったものはギヤボックスセットとユニバーサルプレートの合計950円です。あと電池ボックスを買う予定なので、全部合計して1400円くらいでしょうか。

試しに動画撮影してみたところ、ちょうどいいスピードで移動してくれました。しかし・・・撮影した動画をPCモニターで確認すると、ビミョーに振動しています。ギヤボックスの振動が伝わっているんですよ・・・これはイカン・・・

明日、振動防止のシリコンを間に挟んで、もう一度チェックしてみます。