モーターとバッテリーを搭載しているので、パワーや重量などが他の3シリーズと異なる330eですが、どのくらい違うのかをまとめました。表を見ながら進めていきたいと思います。直4モデルばかり集めたので、318iと340iは省きました。330iがなぜツーリングなのかと言うと、いつの間にか330iセダンというのはカタログから消えていたんですよ。いや、正確にはF30のデビュー当初、2L直4モデルのハイパワー版は328iという名前でしたが、これが330iに変わった時、セダンは無くなったみたいです。直6モデルが340iという名前になったタイミングだと思うので、2016年5月でしょうか。現在ハイパワー版の直4モデルはツーリングしか買えません。また、3シリーズのハイブリッド車と言えば直6ターボで300psオーバーのエンジンをモーターでブーストするアクティブハイブリッド3でしたが、こちらもマイナーチェンジあたりで無くなりました。330eと入れ替わりということでしょうか。
330eは2016年1月デビュー。同年10月に330e iPerformanceと名前が長くなりましたが、仕様や装備に変化があったのかは不明。
表に入れ忘れましたが、燃料タンク容量とトランク容量もけっこう重要で、330eが他と違う部分です。
燃料タンクは330eが41Lです。320i、330iは60L。320dは57L。330eはバッテリーをトランクの床下に搭載している関係でかなり少ないんですよね。
トランクもバッテリーのせいで床が上がっており、330eの370Lに対して320i、320dは480Lと、こちらもけっこう差があります。ただトランクスルーは可能です。
前置きが長くなりましたが、直4モデルのスペックを見ていくと、やはり330eの重量増加はなかなか大きいようです。アクティブハイブリッド3は1740kgだったのでそれとほぼ同等。530iは1690kgなので、大きな5シリーズより重いことになります。
エンジンとモーターのトータル出力は330i比較でパワーは同じ、トルクは少し強力なのですが、公式発表の0-100km/hタイムは330eが6.1秒、330iツーリングが5.9秒と、わずかに負けます。90kgの重量差のせいなのか、強力なエンジンというシンプルな構成が効くのか・・・しかし6.1秒もなかなかのタイムです。ちなみに320iは7.3秒、320dは7.2秒というのが公式の数値です。7秒前半でも十分な加速ですね。
燃費がいいのは断然320d。21.4km/Lは凄いです。330eの17.7というのはハイブリッドは燃費がいい!という世間の認識からすると物足りない気もしますが、どうでしょう?BMWとしては燃費も悪くはないけど、モーターブーストの加速を楽しんでくれ、ということでしょうか。
最後に価格についてですが、320i比較で70万円アップとなります。まぁ納得できる差だと思いますし、値引きを含めるとその差も少し縮まるのではないでしょうか。
次にギヤ比を比べてみましょう。こちらは330iツーリング、320i xDriveが320iとまるっきり同じだったので、違いのある318iを載せておきました。かっこ内はそのギヤにファイナルの数値をかけたものです。330eの1速の場合、エンジンが13.807回転するとタイヤが1回転するという意味ですね。
意外なことにディーゼルである320dとガソリンの320i、そして3Lで326psもある340iのギヤ比が完全に同じです。320dはMAX回転数が低いからファイナルだけ少しハイギヤにすればいいのにと思うのは素人の考えなのか・・・340iは変にギヤ比を変えるよりもそのまま強力なエンジンで加速するという考え?318iはパワーとトルクの少なさを補うようローギヤ設定ですね。これは納得。
330eはちょっと特殊。1速では320iよりハイギヤなのに2速から逆転してローギヤになります。モーターのアシストでトルクを補うということでしょうか?しかし差は少ないので、これなら320iと共通でいいような気がします。あるいはモーターを組み込むには共通ミッションが使えなかったのでしょうか?うーん、不思議だ。
というような感じで比較してきましたが、車重や燃料タンク容量などけっこう差がある部分、ギヤ比のように細かい違いがある部分、色々ありますね。BMWとて無意味なことはしないでしょうから、それぞれ違う理由や、どうしてもできなかった部分なんかがあるんでしょうね。
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