結論から言うと、バッテリーチャージしなければ13.0km/L、チャージ中は8.8km/Lでした。詳しい状況など知りたい方はどうぞ続きも読んでみてください。
330e関連の記事を見ていたら、高橋 明さんという方の試乗レポートに行き着きました。そこに「セーブバッテリーモードでは充電量50%以上の時には残量を維持し、50%以下の時は50%までチャージする」とあります。車のカットモデルの画像も面白いし、説明が分かりやすい試乗レポートでしたので、興味のある方はこちらにリンクを貼っておきます。
前回セーブバッテリーモードを試した時には64%まで回復して、ガソリンのみで走行した燃費は10.8km/L(エアコンOFF)。50%を超えても充電されましたが、ならば80%になるとそれ以上に充電するのか?という疑問もあり、もう一度試してみることにしました。ついでに燃費計測も。今回はエアコンを24℃で常時使用。走行モードはコンフォートです。
まずはバッテリーを適当に消費させるまで走ります。69%になったところでトラベルボードコンピューターをリセットし、セーブバテリーモードに。いつものようにエンジンがかかり、信号ではアイドリングストップ。クリープ現象的にわずかに電気で動きますが、アクセルを踏めばエンジンは即座に始動。
しばらく走るとバッテリーはどんどん回復していきます。10kmほど走ったところで91%まで回復しました。この時の燃費は8.8km/Lと表示されています。エンジンが冷えているので燃費が悪いのと、バッテリー充電にパワーを使っている2つの理由からくる数値だと思われます。そして91%以降は上昇ペースがかなり下がり、燃費の数値は上がっていき、最終的にはこうなりました。
スタート時はトリップメーターが935.9kmでした。そしてバッテリーを69%まで消費し、セーブバッテリーに切り替えた時は944.4km。帰ってきた時は974.1kmなので、セーブバッテリーモードで29.7km走り、燃費が11.9km/L、バッテリーは95%まで回復しました。最初にリンクした記事ではシフトレバーをM/Sにする(左に倒す)とチャージバッテリーモードになり最大80%まで充電する、という記載もありましたが、今回はM/Sモードは使っていません。
結果として、M/Sモードを使うことなく、50%を超えてもバッテリーはチャージされました。記事が間違っていたとも考えづらいので、これは仕様変更があったということでしょう。記事は2016年4月28日のものですから、330eがデビューしたすぐ後です。2016年10月に価格が変わり、カタログ記載の名前が330e iPerformanceになっているので、そのタイミングで仕様変更されたのだと思われます。
その後、バッテリー100%の状態でセーブバッテリーモードで走行してみました。あんまり意味は無いかもしれませんが、結果を報告します。エンジンは冷えた状態でスタート、エアコンON、走った道は市街地、郊外です。走行距離22km、燃費13.0km/L、平均速度33.0km/hでした。バッテリーは97%に減っていましたが、これはエアコンが電気を使ったのと、クリープ現象程度のわずかなEV走行のせいだと思います。見ていると99%、98%とじわじわ減って、増えることは一度も無かったので、前の実験も含めてると95%以上はチャージしないのだと思われます。
まとめると、330eは2016年10月に仕様変更があり、セーブバッテリーモードでのバッテリーチャージが50%どころか80%を超えてもチャージされるようになった。バッテリーチャージは91%以降は非常に遅くなり、その分燃費は良くなる。燃費はバッテリー残量が少ない時はチャージにもガソリンのエネルギーを使うので(エンジンが暖気されるまでのロスもある)8.8km/L程度だが、バッテリーさえあれば走ることのみにガソリンを使うこととなり、エアコンONでも13.0km/Lまで良くなる。また、走行による充電は95%まで。ということです。ちょっとづつ分かってきましたね。
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