ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

ロレックス エクスプローラーⅠをオーバーホールした

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ロレックスのエクスプローラーⅠをオーバーホールに出しました。私が使っているエクスプローラーはRef.114270という1世代前のモデルでして、購入したのは2002年1月。新品での購入です。で、過去にオーバーホールしたのは2011年3月の1回のみ。機械式時計のオーバーホールというのは通常4年前後でするのが良いと言われており、18年使っているなら4回はしているはずですが私は今回が2回目。もう少しマメにオーバーホールしてやりたい気持ちもありますが、いかんせんお金がかかるので4年ごとにというのは苦しいんですよね。ちなみにお値段は時計の構造と出すお店によってマチマチだと思いますが、ロレックスの正規オーバーホール価格はエクスプローラーⅠみたいな単純な構造のものでも7万円くらいらしい。私の場合、前回はブレゲ タイプ21を購入したお店にて格安の2万円でオーバーホールしてもらい、今回は地元の時計屋さんに出したところ、基本価格が4万円、交換が必要な部品があればこれにプラスということらしいです。ロレックスの正規オーバーホールにも出せるお店ですが、契約している修理工房は信頼できる所なのでメンテナンス内容は正規と大きく変わらず、交換が必要な部品は正規品を取り寄せるとのことなのでそちらでお願いしました。ちなみに基本料金の4万円には消耗品であるパッキン代と傷消しポリッシュ仕上げが含まれます。

時計の状態はというと、朝9時から夜7時まで身につけていればゼンマイが完全に巻き上げられ48時間以上動き続けるのが普通のところ、18時間前後で止まってしまう状態でした。ローターの動きが悪くゼンマイの巻き上げが効率が悪いとか、そもそもゼンマイがへたっているなどの理由が考えられますがあくまで素人の考えであり、結局のところ蓋を開けてみないと分かりませんよね。痛んでいる部品がいくつもあって料金が上がるのが怖いけど、その原因は9年間ノーメンテだった私にあるのですからここは少々お金がかかってもキッチリとメンテナンスできればOK!と決めました。

オーバーホールに出す直前の我がエクスプローラー。

スマホ撮影なので輪郭がクッキリする効果があり、ケースサイドやベゼルに細かいキズが無数にあるのが分かります。次は過去に一眼レフで撮ったもの。

赤丸した部分に目立つキズがあります。ラグの付け根のエッジ部分(一番左の赤丸)のキズは深めですね。

ケースサイドの縦にゴリったキズも目立ちます。この黒いナイロンベルトが付いた写真は2011年5月に撮影したものですから9年以上前になり、その後もエクスプローラーは使っていたのでキズは増えているはず。ただ大きいキズは気になるものがなかったので、増えたとしても細かいキズのみだったと思われます。仕事でも遊びでも使い続けてきた時計であり、これくらいのキズはかえってカッコイイ気すらする。スティーブ・ジョブズもステンレスのキズはカッコイイみたいなことを言っていたような?

さて、9月5日に出したオーバーホール、終わりましたと時計屋さんから連絡があったのが10月15日でした。気になる料金は基本価格の4万円に消費税のみで、痛んだ部品がありそうな気がしたのに特に不具合はなかったみたい。驚いたのは外観の美しさです。削れば細かい傷が消えバフがけすれば鏡面が戻るのは理解していたつもりでした。が、実際に自分が18年間使ってきた時計が新品みたいにピカピカになった姿には感動すらします。傷の場所や深さで、例えば同じ型のエクスプローラーⅠが10個くらい並んでいても自分のを見分けるのは容易だと思っていたけど、その傷が消えた今ではまったく見分ける自信がありません。

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サイドやラグにあった深い傷も綺麗に消えているのにも驚きました。削れる限界もあるのでしょうけど、私が深い傷だと思っていたのはまだ大丈夫な範囲だったということですね。

本体だけではなくブレスレットもピカピカ。まぁ普段はNATOベルトを使っているのでステンレスブレスは箱にしまっておくだけなのですが。先程「ステンレスのキズはカッコイイ気すらする」と書きましたが、ピカピカなのが気持ちいいのも確かです。キズがあった方が「これが俺のエクスプローラーだ」という気がしてポリッシュはやめとけばよかったかなーと思ったりもしますが、これはこれでいいか。キズありもピカピカもそれぞれ良い部分があるってことです。

オーバーホールのレポートを確認すると、時間の狂いは24時間で+3秒でした。秒まで合わせて3日間使ってみたところ+約9秒だったのでバッチリです。機械式時計の精度は24時間で+10秒くらいなら良しとされ、遅れるのは時計としてNGなので±0付近に調整されることは無し。よって+2秒や+3秒はベストな調整と言えます。ちなみにクォーツの時計だと1ヶ月で0~10秒という精度なので機械式の30倍高精度ということになるし、電波時計なら狂うことすらありません。スマホとペアリングするスマートウォッチなんてのも数多くあります。それでも機械式時計が好きなのは、ゼンマイの力と脱進機による調速といった古典的な方法で精度を出していくところに浪漫があるから。そもそもスマホ見れば正確な時間は分かるのですから腕時計は浪漫を求めて良いのです。完璧ではないけど小さなケースの中で一生懸命動いている可愛い奴、それが機械式時計。スマートウォッチみたいな多機能時計が出たおかげで機械式時計の魅力はさらに増すと言えるかも。

気になっていたパワーリザーブ能力も復活しており、仕事で1日身につけてから外すと60時間くらいは動いているのが確認できました。レポートを見るとゼンマイが交換されたことになっており、それって別料金なのでは?と思うのですがもう4万4千円払ってきたからこれ以上出す気はありませんw 部品交換が沢山あって7万円くらいは覚悟していたのに嬉しい誤算でしたよ。

こちらは2011年3月に購入したBreguet Type21。オーバーホールした回数はゼロ!精度もパワーリザーブも衰えていませんが、そろそろオーバーホールしてあげないと・・・エクスプローラーが思ったより安くできたので、クラブマンの車検が終わってお金に余裕があったら出そうかな。でもiPhone12miniも欲しいんだよなーw

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