NDロードスターのデザインっていいですよね。やたらゴチャゴチャしたデザインの車が多い中、シンプルなのに躍動的でビューティフォー!
そんなロードスターのホーンの音は軽自動車や国産コンパクトカーによくある「プーッ!」というものでハッキリ言って似合いません。頻繁に鳴らすものでないのは分かっていますよ。すれ違いでゆずってくれたドライバーに対するお礼も手を上げれば意思は伝わりますからね。ただ徳山ダム周辺を走っていると前の車が「抜かしていいよ」とウインカーやハザードを出して減速してくれることがあり、こちらが抜かしていくと相手ドライバーが見えないのでお礼にホーンを軽く鳴らすのですが、プジョー306からミニ クラブマンまで20年以上輸入車に乗ってきた私としてはこの「プッ!」がどうしても納得できず、久しぶりにホーン交換することにしました。
選んだのはアイキャッチ画像になっているミツバのアルファⅡコンパクトです。安心の定番商品であり、ついでにコンパクトかつ軽いので軽量化に拘って造られたNDロードスターにふさわしい。(amazonリンクはこちら)その重さは
ノーマルが140gに対して180gですから納得できるもの。
ホーン交換はフロントバンパーを外して行うのが普通ですが、調べてみるとNDロードスターは手が細ければフロントバンパーを外すことなく交換できるそう。ノーマルホーンは2つあり、1つはグリルの中(ナンバープレート向かって左側)に見えている、もう1つは運転席側(向かって左側)のフロントバンパーに埋め込まれたアクセサリーランプの後ろにあるらしい。
グリルから見えている方はルーバーの隙間から手をつっこみ作業し、アクセサリーランプ後ろのは右前輪とインナーカバーを外せば作業できるということで、手の細い私はこの方法なら楽に交換できると考えました。
あと細かいことを言うなら見た目的にホーンは目立たなくていいので、ミツバホーン付属のピカピカ銀色ステーを使わずノーマルホーンの黒いステーをそのまま使います。ホーンに貼ってあるステッカーも剥がしてしまおうと思ったのですが
赤丸の位置に小さな穴が開いているんですよ。正面を向いているので水が入るかもしれないしステッカーは貼ったままでいくことにしました。色はブラックかと思ったらダークグリーンメタリックなんですね。(グリル奥の暗い場所で見たらブラックにしか見えないけど)
配線に関してはロードスターはノーマル状態で2個のホーンがあるのでリレーを作る必要は無いかなと思います。買ったのが高級ホーンで最高の音を出したい!というのであればバッテリーから直接電源を取ったりするのも分かりますが、3000円のホーンでほどほどに鳴ればいいのであれば問題なし。とは言え1個で2Aと思ったより大きな電流が流れるので自作するアース線はそれなりに太い線を使うべきですね。それからバッテリーを外して作業するかどうかですが、私は面倒なので外さないでやってました。フロントバンパーを外す方法でやるならアクティブボンネットが作動するとサイアクなので必ず外して作業すべきですが、そうでないならまず大丈夫だろうという判断です。(なにかあっても自己責任だけど)
ミツバホーンには端子が2つあるのでこれがプラスとマイナス。それに対してノーマルホーンは端子が1つなのでこれがプラスであり、マイナスは本体を固定している部分でアースしているはず。しかしステー部分にテスターを当てても電気は通らないんですよ。表面が黒く塗装?コーティング?されているからだと思われ、アースとして機能しているのは固定用の穴の断面が無塗装だからでしょうか。
とりあえずステーを車体に固定しているボルトは通電するので、ここでアースを取ればOKですね。
このように手を入れて作業します。作業時にはグリグリ手を撚ることもあるので横向きでギリギリ入るという人にはたぶん無理。12mmボルトはかなり硬く締まっており、ルーバーから20cmほど奥にあるのでそれ以上の長さのエクステンションがあると便利ですが私は持っておらず、普通のメガネレンチで作業しましたが力が入れづらく苦戦しました。それから裏がナットで固定してあるので外す時にはスプリングワッシャーが緩んだ後はナットを手で持たないと空回りしてしまいます。つまりルーバーに両手をつっこんで作業することになり、姿勢も手もなかなかしんどい。
外れたボルト。太さ10mmかな?アース用に買ってきたクワ型端子が小さくて嵌らなかったのでペンチで無理やり広げて使いました・・・これにアースの線を付け、先にホーンと接続する平型端子を付ければアースの完成。プラス側は純正の端子がそのまま挿さるので無加工でOK。
純正ホーンはルーバーの隙間から出せますが社外ホーンは隙間から入らないのでアンダーパネルを一部外し、めくりながら押し込みます。
画像に書いたように手で持っているパネルはかなり硬いので大きなホーンを押し込むのはキツそう。コンパクトにして良かったと思うw
ステーを取り付けた社外ホーンを押し込んだら一度端子を接続し、鳴るかどうかテストします。この段階では片方は純正ホーンなので社外ホーンとのハーモニーが聴けますw 鳴ったら最後は面倒な車体への固定。
ミツバホーンは400Hzと480Hzの和音でグリル側にどちらを取り付けるべきかと考えたのですが、周波数よりも配線がしやすいだろうということで400Hzをグリル側に取り付けています。480Hzは端子が向かって左に出ているのでプラス端子のケーブルを無理に曲げることになりますからね。
両手をつっこみ片手でボルト、片手でナットを持っての作業。手を撚るのでルーバーに挟まって痛い。スプリングワッシャーが効いてくるとアースの線がいっしょに回ってしまう為、途中からは裏にあるナットを締めていくと少し作業しやすかったですね。ここまで1時間半ほどかかり、用事があるのでアンダーパネルを元に戻して一旦終了。
翌日、ジャッキアップしてタイヤを外し、タイヤハウス内のパネルを外していきます。ここはピンばっかり。
昨日戻したアンダーパネルもまた外すことになります。時間に余裕をもって作業しなかったから二度手間ではありますが一度やってしまえば簡単なのでヨシ。
タイヤハウスカバーが外れた様子。
ホーン部分を拡大。純正ホーンのステーがグリル内と違って金色っぽいのでこれは無塗装であり、電気が通るのでホーンだけ外しミツバホーンの固定と同時にアースを取りました。仮止めして端子を接続し、ホーンが鳴ることを確認したら本締めしてパネルを戻し作業完了。こちらはパネルが外れれば作業スペースが広いので非常に簡単でした。グリル側が1時間半、タイヤハウス側はジャッキアップからスタートして30分くらいですね。
簡単に配線イラストも作ってみました。
さて、ホーン交換してみると和音で「ファーッ!」と鳴るのは良いものです。無駄に鳴らすことはしませんけど、素敵デザインのロードスターに似合う音になったと思う。3000円から5000円くらいで差別化ができるし、作業難易度もちょっと知識があればできると思うので純正ホーンがショボいなぁ・・・と思っている方は試してみる価値アリだと思います。
コメント
コメントはありません。