ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

EXARTマフラー 1ヶ月使ったのでレビュー 動画あり ジェントルサウンド&低回転から高回転まで音の変化が楽しめる

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EXARTマフラー 1ヶ月使ったのでレビュー 動画あり ジェントルサウンド&低回転から高回転まで音の変化が楽しめる

我がNDロードスターにEXART ONEマフラーを取り付けて1ヶ月ほど使いました。さらに動画にする為、停止状態の空吹かしと走行音を録音して編集時に何度も聞いたし、ここで正式レビューさせてもらいます。尚交換しているのはサイレンサーのみです。

まず装着時のルックスですね。

ノーマルと同じ右側2本出しを太くし、少しだけ斜めにカットしたもので、パッと見はノーマルっぽいけどNDオーナーならすぐ違いが分かるという感じ。個人的にテールエンドはこのデザインのままもう少し細いのが理想ですけど、別に太すぎて下品ということもないし気に入ってます。水平やバンパーとのクリアランス、後方への出っ張り具合などは完璧。ですが、バンパーと近いので熱の影響でバンパーが変形したりしないかはちょっと不安ですね。(今のところ大丈夫だけど)

テールが二重構造になっているのもポイントですね。こういったデザインはたまに見かけますが、この前YouTubeで実際に作っている動画を見ました。外パイプより細いパイプを円錐状の器具に載せ、上からプレスしてラッパみたいな形に広げ、広げた部分を外パイプに溶接、溶接痕を削って磨いて仕上げるそうな。けっこう手間がかかっているんですね。

では肝心の音の話。純正+αの音量というレビューが多く、私も同意見です。2000rpm以下で燃費走行しているとマフラー交換した感覚がないほど静かであり、そこからちょっと回して2500rpmシフトにすると最後に低音がブオーンと入ってくるので、初めてマフラー交換した実感が湧きます。低音といってもボーッというターボ車のような低音ではなく、それよりも抜けた低音と言うんでしょうか。表現が難しいですが、中音寄りの低音です。ちなみに全域でこもり音はゼロ。メーカーさんの公式ページでも不快なこもり音は消しましたとあり、これは信用していいです。普段使いなら音楽を聴くのも、会話するのもまったく問題ありませんし、住宅街を走るのも平気でしょう。

アクセルを踏み続けて回転を上げていくと、この低音とも中音とも言える音がどんどん高まっていき、5000rpmあたりになるとバァァァアアンと排気圧の高そうな響きで7500rpmまで駆け上ります。この5000rpmから上はなかなかの快感!NAだったシビックやインテグラ タイプRみたいな甲高い音は出ませんけど、NAエンジンが高回転まで回っていく抜けの良さみたいなのは十分感じられるかと思います。そうそう、たまに抜けのいい排気音のことを「乾いた音」と表現しますけど、その逆である「湿った音」というのがキャブ時代に燃料が濃すぎる時の音を表し、セッティングが合って綺麗に回転と音が上昇していく様を「乾いた音」したそうな。となると燃調が狂わない今のインジェクションの車は全部「乾いた音」だと言えますが、やっぱ抜けのいい音を聴くと「乾いた音」と表現したくなりますね。

基本的な音質は純正マフラーに似ており、極端に低音や高音にはなりません。先ほど2500rpmから中低音が強まると書いたように、4000rpmくらいまではやや低音寄りになるけど、ボーボー鳴っている嫌な低音ではないというのは断言できます。音質についてはYouTubeに動画を投稿したのでそちらを御覧くださいw(百聞は一見に如かず、ではなく一聴に如かずですね)

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今回もマイクはZOOM H1eなので着色の無い自然でクリアな音で録れています。イヤホンやヘッドホンで聴けばリアルサウンであります。

動画で伝わらないのは音量です。運転している感覚だと10段階でノーマルを3、車検対応ギリギリを7とした場合、大人しく走っていれば3、全開で走って4〜4.5といったところで、音量自体は少し大きくなっただけという感じ。しかし不思議なことに、自分は車両の後ろにいて誰かにアクセルを吹かしてもらうと、運転している時より大きな音に感じるんですよ。この時は5〜5.5くらいか。なんでこんなに変わるんでしょう?オープンで走っても排気音が大きくなる感じというのは少しだけなので、音が後方に向かって真っ直ぐ出るような感じなのでしょうか?そういった現象が起きるのか分かりませんが、自分が運転している時と、外で聞く音量にはけっこう違いがあるのです。

性能はどうなのか?これはですねぇ、正直体感できません。一般的に排気効率を良くすると高回転での伸びが良くなる代わりに低速トルクが細くなるといいますが、どちらも変わらないと思います。高回転域は音が良くなったのでちょっと伸びるような気がしなくもないですが、プラシーボ効果っぽい。低速トルクは変わりませんね。6速40km/hとか3速20km/hといったアイドリングくらいの回転数でもどうにか加速していき、1500rpmになればスーッと加速しますので不便なことは何一つ無いです。

最後にマフラー音の波形を紹介しておきます。私は音のプロではありませんから具体的にこの波形がこうだからという詳しい話はできませんが、参考までに。あと、50Hz以下とか5kHz以上の波形は無視していいと思います。こういった音域は出ているから波形に現れるものの、体感できないんですよ。人は20Hz~15kHzくらいまで聞こえる(歳とると10kHzまでくらいか)のですが、マフラー音としては体感できないんです。だって20Hzは安物のスピーカーでは鳴らないほど低く、5kHz超えは歯医者さんのドリルより遥かに高い音で、その音がマフラー音からは感じられないんですよね。ロードスターだったら80~1kHzくらいがマフラー音として聞こえる範囲かなぁ。まぁとりあえず2300rpm時の波形はこんな感じです。

EXARTの100~300Hzに4つの山ができていて、これが中低音が強まったと感じるポイントっぽいですね。

そして7000rpm

純正の140Hzにあった山が少し高音寄りに動いたので、音程としては少し高まったと言えます。ただ、ほんの少し音が高まったから気持ちいいかというとそんなのは誤差の範囲内で、それよりも音質が変わった影響が強そう。では気持ちいい音とは何か?を掘り下げるには「基音」、「正数次倍音」、「非正数次倍音」というものを知る必要があるそうです。人の声はみんな違うので、同じ「ド」を発声しても個性がありますし、ピアノとギターで「ド」の音を出しても、音程は同じなのに音は全然ちがいますよね。これはドの音にも正数次倍音や非正数次倍音というのが含まれているから生まれる現象で、マフラー音にもこういう理屈があるはず。このへんは面白そうだしもう少し調べてみましょう。とりあえず今回は、2300rpmでは中低音が強く感じ、高回転域では少し高音になる。なので低回転から高回転までの変化が大きくなり、回すのが楽しくなる、ということです。マフラー交換って楽しいですね!