買い物に行った嫁さんが「デミオから何か焼けたような臭いがする」と言うので、ググってみてDPF再生というのを初めて知りました。
クリーンディーゼルの車は有害物質であるNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の排出を抑えるよう設計されています。しかし現代の技術ではNOxを減らそうとするとPMが増え、PMを減らそうとするとNOxが増えるという関係で、マツダやBMW(ミニ)、メルセデス・ベンツ、ボルボなど、どのブランドもPMをDPF(ディーゼル・パティシュレート・フィルター)に吸着させ、一定量溜まったら強制的に燃料を燃やしたりヒーターで高温にして燃やし、浄化&フィルター掃除をしているのですね。このフィルター掃除をDPF再生と呼ぶのです。ちょっとややこしいですが、ノロノロ運転で排気温度が低い時に出るPMを燃焼させるのが今回のDPF再生と呼んでいるもので、正確にはDPF強制再生と呼びます。もう1つ排気温度が高い場合には物質同士の化学反応でPMを燃焼させるDPF連続再生というものがあるそうです。ちなみにメルセデス・ベンツの尿素水溶液を噴射するのはDPFを通った後の排気ガスに行うもので、DPF再生はしなければならないとのこと。その頻度が低くて済むとか、より排気ガスがクリーンになるというメリットもあるのでしょう。
DPF再生は乗り方で作動するタイミングが異なるらしく、主にエンジンが暖まりきる前に走行が終わってしまうちょこちょこ乗りだと頻度が高いそうですが、調べてみた結果マツダの場合は200~300km毎。BMWの場合は300~500km毎に作動するそうです。作動すると燃費の悪化、アクセルレスポンスの低下、エンジンが暖まっているのにアイドリンストップが作動しない、エンジン回転がやや上がる、ファンの作動なので分かるらしいのですが、BMW系は通常時と差が少ないらしく、気づかない場合もあるそうです。嫁のデミオディーゼルも私のクラブマンもちょうど走行距離が1000kmとなり、最低でも1回か2回は作動していると思うのですが、嫁は今日始めてオイルが焼けるような臭いで気づいたそうです。ちなみに私は帰宅が遅かったのでその臭いは分からず、自分のクラブマンは運転感覚や臭いなどに変化が無いので(私が鈍感なだけ?)まったく気づきませんでした。
DPF再生にかかる時間と燃費の悪化ついては、デミオの場合は時間にして10~20分。燃費は通常の20~40%ダウン(普段20km/Lなら作動中は12~16km/L)ということで、けっこう大きくダウンするような気もしますが、よくよく考えてみれば給油から給油まで500km走るとして、平均速度が25km/hなら運転時間は20時間。この間DPF再生が20分×2回あったとしても40分なので、20時間のうちの1/30(3.3%)でしかありません。ということで全体としては燃費の低下は微々たるものとなります。
1000km走る間に何度か作動したであろうDPF再生ですが今まで気づかなかったのは、嫁の通勤距離が片道20kmあり、走行中に作動していたのでしょう。今回はちょい乗りした時に作動したせいで終了する前や直後に車を降りることとなり、けっこう臭かったので驚き、不安になったそうです。営業さんも一言「こういうことが起こる」と言ってくれればいいのですが、マツダの営業さんもミニの営業さんもDPF再生については触れていませんでした。クリーンディーゼル車が日本で販売されるようになって5年以上経つので、もうみんな分かっていることだったのでしょうか・・・自称車好きの私は知りませんでした・・・まぁこういうことがあるので自分で所有してみるというのは面白いのですがね。
通勤距離13kmの私のクラブマンはいつ行っているのかも気になるところです。「作動した!」と分かる時が来るのかでしょうか?
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