2015年11月発売のF54クラブマン クーパーS、そして2016年4月発売のクーパーSD。新車価格は416万円と437万円でしたが3年が経過した2019年12月現在、中古車の相場は230万円から300万円くらいで、他の車に比べてやや高めではありますが、それなりに安くもなってきました。私の現在の愛車は2017年12月登録のクーパーSDクラブマン。先日2年目の点検で、その時の代車が同じ2017年12月登録のクーパーSクラブマンでしたが、燃料計や内装の装飾パネル、クルコンなど少し違うタイプだったんですね。2019年11月にクラブマンはマイナーチェンジ(BMWグループ的にはLCIと呼ぶ)し、これにより前期型と後期型ができたのですが、前期型の中にも仕様が異なる中期型が存在しているので、その違いを見つつ、中古でクラブマンを買おうかな?と考えている方の参考になればいいなーと思ってこの記事を書いております。中古車を選ぶ時は車の状態、ボディーカラー、オプション、価格の4つが重要で、これから私が挙げる細かい違いはどうでもいい部分も多そうですが、「同じ2017年車でも少し違う」と知っておいて損はしないはず。
とりあえず前期も中期も外観はまったく変わりません。ついでにクーパーSとクーパーSDの違いもリヤエンブレムしかありません。メルティングシルバーの車は代車のクーパーS。
ピュアバーガンディーの車は私のもので、オプションの補助灯(アディショナルヘッドランプという)が付いている以外は同じです。
ホイールは同じデザインでシルバーとブラックのものがあり、これはオプションによる違い。
細かい仕様変更が多いのが外車の特徴で、例えば2016年12月にナビがタッチスクリーンに対応というのがあります。それまではコントローラーダイヤルのみでの操作だったものが画面タッチでも操作できるようになったんですね。特に重要ではないけどあれば便利かな、という変更。私は画面に指紋がつくのが嫌なので(つきづらいようになってはいる)使っていませんが。2016年12月にはデイライトが標準化したのもあります。
内装を見ると、前期と中期を見分けやすいのがスピードメーター右にある燃料計ですね。下の画像は私が中期型と言っているもので、燃料計が液晶っぽいデザイン。この燃料計はマイチェンした後期型も使われて、おそらく2017年7月の仕様変更で変わっていると思います。
前期型は分割されたドット表示です。細かい違いとして、時計や外気温や走行距離の文字がライトをONにすると前期型はオレンジ、中期型はライトのON/OFFに関係なく白でした。上の画像の燃料計だとリアルタイムでジリジリ減っていくような気がしますが、実際には1/8づつ段階的に減っていくので機能としては前期型と同じ。さらに細かい違いですがギヤポジションのグラフィックが違ったりもします。
下は前期型のライトOFF状態。
文字が白になっていますね。ライトのON/OFFで文字の色が変わるのは父のBMW 330eのエアコンパネルもそうで、ライトOFF時は白、ONでオレンジになります。
次はわりと大きな違いとなる予防安全機能とクルコン関係。燃料計のデザイン変更と同じ2017年7月から衝突被害軽減の自動ブレーキ(歩行者含む)と全車速対応のアダプティブクルーズコントロールが標準装備(クーパーもワンも標準装備)になります。外から車を見た時、ルームミラー周辺のプラスチックが大きいとカメラの入っている中期型、小さいとカメラ無しの前期型という見分けができます。下の画像は私の車のステアリンで、左側のスイッチ類がクルコン関係のスイッチですが、上下左右ボタンの右に車間距離調整用のボタンがあります。
ちょっと分かりづらいけど下は前期型のステアリング。左側ボタンが少ないのが特徴。クルコンは付いていますが、一定速度を保つタイプとなります。
ネットで中古車サイトを見るとステアリングとメーターの画像があると思うので、ステアリング左側に車間距離調整ボタンがあればクルコンがアダプティブになると思えばOK。現状、MINIのアダプティブクルーズコントロールは単眼カメラのみの簡素なものですが、高速道路なら流れている時も渋滞時も普通に使えるし、一般道でもバイパス道路みたいな場所なら使えるのであれば便利です。トンネルから出る直前に機能が停止したこともありますが、警告で「あ、クルコン切れたか」と分かりやすいので怖さはありませんでした。あと夕方の西日がモロの時は「作動できません」と諦めるのはカメラのみの泣き所ですね。衝突が迫った時の警告は、今の所聞いたことがないのでいきなりブレーキがかかるタイプっぽいです。旧V60は時々鳴ったので敏感でした。ボルボらしいと言うべきかw MINIの自動ブレーキがどの程度の性能なのかよく分かりませんが、とりあえず中期型には標準装備となります。
走行モードの切替スイッチが変わったのも前期と中期の違いです。
前期だとシフトレバーの付け根にスイッチがあり、中期では移動してなくなります。移動先はエアコン操作パネル下のトグルスイッチ右端。
走行モード切り替えはSやSDでもオプション扱いのはずですが、パッケージオプションに含まれる為中古車を見ると付いている車はけっこうあります。トグルスイッチの左端が空いているのは可変ダンパーで、こちらが付いている個体は非常に少ないとのこと。
音楽再生やナビなどの使い方は同じだと思いますが、画面のグラフィックは途中で変わりました。タイミングとしてはタッチスクリーンに対応した2016年12月かな?それより前のモデルだとPOPな感じ、後だとちょっとだけ洗練された感じになります。それからナビ画面の周囲が青く光っているのはエキサイトメントパッケージ装着車の特徴で、青以外にも赤、黄、ピンク、緑、黄緑、薄青と好みの色に変えられ、同じ色で足元、ドアノブ、ドアポケットに照明が点きます。後席も点くので抜かりなし。ジュークボックスみたいで夜のドライブはメチャ良い雰囲気となりオススメ装備ですが、たまに非装備の車もあるので注意。
○○年○○月から変わった、という書き方をしてきましたが、中古車検索サイトで見る年式はあくまでも最初の登録年月なので注意が必要です。今回の画像に使った代車のクーパーSは2017年12月登録ですが燃料計やクルコンはそれ以前のモデルであり、恐らくディーラーの展示車として使っていたものを販売するタイミングで登録したのでしょう。MINIの中古車を見ているとこのパターンは多くあるので、どうしてもアダプティブクルーズコントロールが欲しいという場合には登録年月をアテにせず、まずは画像で判断、その画像も使いまわしている可能性がある(オドメーターが写っている画像は使い回せないけど)ので販売店にしっかり確認する必要があります。
次は私にも正確に分からないのですが、フロントバンパー下の左右にある空気の取入口。代車のクーパーSはこれが空いており、タイヤハウス内に繋がっています。
空力的なものか、ブレーキ冷却か、何かしら理由があるはずですが、私のクーパーSDは塞いであるんですよ。
これはディーゼルだから不要で塞いであるのか、前期と中期の違いなのか・・・よく分かりません。
2年落ちの中古車の場合、無塗装の樹脂パーツは上の画像のように縞々になっている場合があります。どうもMINIの樹脂パーツは縞々になりやすいような気がする。
こちらは3年落ちの3ドアでやはり縞々になっていました。車庫が直射日光に当たらないような好条件だとなりづらいですが、そんな車ばかりでもないので中古車の樹脂パーツの色あせ&縞々はある程度諦めて、ワコーズ スーパーハードを塗るのがオススメです。関連記事:ワコーズ スーパーハード 1年経ったので再施工
代車のオドメーターは1.9万kmでしたがこの程度ならシートはヘタりも生地の擦れもなく良い状態みたい。それよりもステアリングのレザーがテカっているのが気になりました。私のステアリングはあまりテカっていない(走行距離が1.3万kmだけど)ので、これは使う人次第かと思われます。
ということでF54クラブマンの前期型と中期型を比べてきましたが、そこそこ大きな違いはアダプティブクルーズコントロールと自動ブレーキの有無だと思います。それ以外は細かい違いなので「どうしてもこっちじゃなければダメ」とはなりづらいのではないでしょうか。MINIにはボディーカラーとルーフの組み合わせがあり、レッドのボディーでもホワイトルーフとブラックルーフでイメージが異なります。そういった外観の好みを重視する場合もあると思いますし、最初に書いたように車の状態や価格も大切ですよね。それプラス、今回挙げた細かい違いがあるというのを頭の片隅に入れておいて、理想の1台が見つかる助けになれば幸いです。
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