前回はInsta360 ONE RSと120cm自撮り棒の外観を中心に書きましたが、今回は嫁さんと徳山ダムへドライブしつつ撮影してみて分かったことを書いていこうと思います。私はロードスターが綺麗な景色の中を走っている姿をメインに、たまに景色のみ、隠し味程度にドライバー&パッセンジャーが映れば良いと考えており、この用途に360°カメラは非常に合っていると思いました。
基本的には360°撮れているのですから編集時に前後左右を見ることは容易であり、「あそこで真横が映したかったのに・・・」と後悔することはありません。よってドライブ風景を撮りたいのであればシート後ろのベゼルなどにカメラを固定すればOKですが、ドローンから空撮されたような映像を撮るとなると話は別で、ある程度カメラは車から離す必要があるのと、同じアングルだけでなく前からや横からなど複数のアングルから撮影すると飽きずに見られるように思います。
撮影動画のスクリーンショットを貼りつつお話していきましょう。まずは助手席から前方斜め上にカメラを構えたものから。120cm自撮り棒を最大まで伸ばしグリップエンドを持つとそれなりに指や腕の力が必要で、走っている車から撮影すると風も受けますから両手で持たないと怖いです。速度は60km/hくらいで、風圧で棒がしなるので私の手元は棒が見えていますね。(消えるのは真っ直ぐな時だけらしい)車からカメラを外に出して撮影しているとカメラが外れて後ろに吹っ飛んだり歩行者にカメラが当たったりするのが一番怖いのですが、この日は車が一台も走っておらず安心して撮影できたのは助かりました。画角的にはこれが標準的な感じでスクリーンショットを見ると少し湾曲しているアクションカムっぽい映像かと思います。
同じ動画、同じポイントから編集機能を使って画角を広角にすると
球状に画像が歪みます。これはこれで面白いしどんな場所を走っているのか分かりやすいですが車がカッコ良く見えませんね。次は画角を狭くしてみます。
歪みが無くなり車は綺麗に見えるけど映る範囲が狭くなります。編集画面でマウスのホイールを回せば画角の変更ができ、拡大&縮小したように見えますね。画素数は片面2880×2880ピクセルで、これが両面なので5760×2880ピクセルというサイズになります。
上の画像もかなり広角ですが、さらに広角にしていくと
こうなっていきます。動画で見ると橋のケーブルが波紋のように動くので面白い。次は横から。
車全体を入れようとするとやっぱり歪み、もう少し画角を狭くしてみるといい感じに。
画角はそのままに前向きにアングルを変えると
これも良いですね。こういったアングルの変化を撮影時のカメラの向きで行うのではなく、撮影時はカメラ固定、編集時にアングルが変えられるのが360°カメラの強みです。もっと腕を出すとさらに広く見えるけどカメラをぶつけそうで怖いのでこれくらいが限界ですね。次は後ろから。
私の腕を見てもらうと分かるようにやや左にカメラを出しているのですが、これを右にして車の中央にカメラを持ってくるとGTA5みたいな3人称視点っぽくなって面白い。そうそう、本体ケースにはマイク部分にスポンジが貼ってあり風の音を軽減するとありますが、流石に60km/hで走るとまったく効果が無くてゴーーッ!という風の音が盛大に録音されていました。歩きで少し風がある程度だとそれなりの効果があります。
いくつかのアングルを紹介してみましたがいかがだったでしょうか。私としては今までのアクションカムでは撮れなかった面白い映像になったと思います。撮った映像を編集していて思ったのは、もっとローアングルで撮れば迫力があったなーということと、1つのクリップの中でアングルを変えるとさらに面白いという2点でした。ローアングルはカメラをぶつけるリスクも高いのでいつか開けた場所でやってみたい。1つのクリップでアングルを変えるというのは、私は1クリップ30秒くらいで撮影するのが良いと思っており、その時間だとアングルを変えることはあんまりなかったんですよ。自撮り棒を伸ばした状態でグリップエンドは足元にもってくると顔のあたりにカメラがくるのでこの状態で待機し、撮りたい場面になったら録画を押してカメラを車外に出すという方法で撮影しており、編集時に映像を見ると録画開始直後の車内から車外へカメラが移動していくシーンが良かったんですね。まるでゲームで一人称視点から三人称視点に変更したみいで。偶然横から後ろへ動かしたクリップも変化があって良かったし、1クリップ30秒はスマホ編集する時に読み込みやすいという理由だったけどPC編集を覚えてしまえば1クリップ5分くらいあっても全然問題ないので、今後は時間を気にせずアングル重視で撮影したいと思いました。ちなみに理想としては
牽引フックのネジ穴を利用して前後にカメラを固定すると無茶苦茶カッコイイ映像になると思うのですが、安全上ちょっと怪しいし車に自撮り棒をガッチリ固定するとマウントの樹脂部分やネジ部分に振動がモロに伝わって破損するのが怖いです。人が手で持っているとショックが吸収されるからマウント部品には優しそうというメリットもありますね。吸盤マウントを付けるならマルをつけたところかなぁ。(跡がつきそうで嫌だけど)
ドライバーやパッセンジャーが映るアングルも少しくらいあって良いですね。若ければこういうアングルがメインでもいいくらいですがオジサンはアクセント程度にしときましょう。
イチョウ並木みたいな場所ではこんなアングルが素敵かと。最後は鮮やかさの設定について。
編集時に選べる鮮やかさ設定を上はOFF、下はONにしてみました。
明るく鮮やかになりますが細かいディテールは潰れるしノイズでザラつくので私はOFF派ですね。段階的に強くすることもできないので派手さが欲しい時は別の動画編集アプリで少し加工するくらいが良さそうです。
360°撮れているメリットはカメラを真横から真上など動かしても水平が維持できていること。普通のアクションカムでやると映像が縦向きになっちゃうところ、360°カメラなら関係無くアングルが変えられるのは非常に便利ですし面白い表現ができそう。そして撮影した映像はあくまでも素材なので、それを編集でどう料理するかです。insta360使用者はスマホ用とPC用編集アプリが無料で使えどちらもそれなりに使いやすいものの、あくまでも360°映像を平面動画に出力するのがメインですからできないことも多く、次回は編集についてお話したいと思います。
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