ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

スマホメーカーのシャオミがEVを発売 テスラユーザーも認める立派な内外装と脅威の450万円らしいが・・・

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スマホメーカーのシャオミがEVを発売 テスラユーザーも認める立派な内外装と脅威の450万円らしいが・・・

ここ最近車関係のネット記事を見ていて目に止まったものがありました。それはスマホやらPCモニターなどの電子機器を作っているシャオミがSU7というEVを発売し、テスラを何台も買ったオーナーが中国に住む自分の父親にSU7を購入しプレゼント。それに自分が乗ったら、「別にテスラじゃなくてもいいのでは?」と感じた、というものです。それって車として大きな差はないし、テスラブランドに思い入れが無いってことですよね。

テスラはEVの先駆者として一定のブランド力があります。やたらメディアに出てきて目立つイーロン・マスクの影響も大きいですし、ほぼ完全自動運転を実現していたり駐車中の監視モードなど先進的なイメージがありますよね。自動運転は頼りすぎて安全確認を怠った事故も多いけど、とりあえずEVブランドとしてテスラは強いと言えます。そんなテスラユーザーが新参者のシャオミのEVに乗って、テスラに拘る必要は無いというのはどういうことか。

テスラオーナーでもテスラに想い入れのある人って意外に少ないと思うんですよ。私の勝手な想像ですけど、もともとテスラを買った人というのは新しいもの好きだったり、車を道具として見ている人が多いと思います。イーロンのマイクパフォーマンスと先進機能がブランド力となり、高価格でも売れるEVとなったテスラは好奇心の強い人に支持されました。しかしこうした人たちは常に新しいモノを求めている、そして見切りが早いイメージがあり、シャオミに興味を持ったのではないでしょうか。

また、車を道具として見ている人はスペックと価格というコスパ重視ですからBYDに続いてシャオミまでEVを出してきた今後、テスラは高くてもそれだけの価値がある!と言わせられるのか、低価格の中国勢に駆逐されるのか・・・興味ありますね。

一方シャオミがEV第一弾として発表したSU7は、見た目はポルシェ パナメーラとかタイカンみたいな感じ。パナメーラをまったくカッコイイと思わない私ですが、SU7のデザインは悪くないように見えます。全長5m弱、全幅2m弱あるので全高さえ普通ならカッコ悪く作る方が難しいとも言えますが、ちゃんとデザインされている感はある。そして航続距離830km、価格約450万円からなので、コスパは異常に高いです。

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どんな車なのか動画を検索すると、日本の大学校内で軽く試乗して解説している動画があったので見てみましたが、「新しさ」という面ではいろいろ面白かったです。カード型のキーとか、ハンドル奥のデイスプレイが回転するギミック、3K解像度と言われるメインモニターに映るリアルタイムな周囲の状況など、いかにも新しいモノ好きをくすぐるものでした。気になる足回りは、校内という低速で走る場面では固そうでしたが、高速道路は安定するのかも。

インテリアの質感もそれなりのレベルっぽいし、グレードによる装備の違いは不明ですが動画の車両がプラス100万円の550万円くらいならテスラは勝ち目がないコスパの良さに見えました。テスラの内装は安っぽいというか高級にしようという気が無さそうだし。

ただねぇ・・・中国メーカーのカタログスペックが本当かは怪しい、耐久性はもっと怪しい(テスラも怪しいけど)ので、1、2年乗るだけならいいけどそれ以降はちょっとなーと思います。ポルシェなんかは一定の品質と走行性能を持っていないと「ポルシェはこんなゴミを売るのか!」とブランド力が下がってしまうリスクがあるのでしっかりした車を作りそうだし、そのノウハウはたっぷりある。

一方シャオミの車は始まったばかりなので無茶苦茶なカタログスペックを載せたり、半年もしないうちにぶっ壊れてもイメージダウンは少なそう。というのは流石に失礼かもしれませんけど、ベンツやポルシェに比べたら信頼度は低いでしょうし、それよりもまずは価格の安さと装備の豊富さで名前を売っていきたい気持ちが強いように思えます。そんな甘い話に乗るって、実は車もまともでした!ならお得ですけど、本当はどういう車か分かるのは、1年くらい先ですかね。とりあえず大型EV反対派の私は傍観していたいと思いますw(サクラみたいな小型EVは賛成)