ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

330e オートeドライブモードについての不満

calendar

reload

330e オートeドライブモードについての不満

PHV車であるBMW F30 330eにはeドライブスイッチというものがあり、オートeドライブ、マックスeドライブ、セーブバッテリーの3つのモードがあります。そしてそれぞれにBMW定番のドライビングパフォーマンススイッチによるスポーツ+、スポーツ、コンフォート、エコプロが組み合わされて走行することになるのですが、一番使う頻度が高いオートeドライブとコンフォートの組み合わせ(システムを起動するとこの組み合わせに戻る)による制御が、よくあるハイブリッドカーっぽい制御ではなくて惜しいと感じています。モーター走行とガソリン走行の使い分けが極端なんですね。そのあたりを今回は書いていきたいと思います。

(シフトレバー手前のeDriveスイッチでオートeドライブ、マックスeドライブ、セーブバッテリーの3つを切り替え。SPORT ECO PROと書いてあるのはBMWでおなじみのドライビングパフォーマンススイッチ)

まずバッテリー残量が100~8%の時は、アクセルを深く踏まない限りモーターのみで走行します。交通の流れに乗るくらいではエンジンはかかりません。エンジンがかかるのは急加速が必要な時と、80km/hを超えた時です。エンジンの始動は素早くスムースで、ぼーっとしていると気が付かないほど。この点については非常に良し。そして加速が終わると再びモーター走行へ戻ります。25kmくらい走るとバッテリーは10%を切り、9%か8%でエンジンが始動。以降ハイブリッドカーとして走るのですが、この「ハイブリッドカーとして走る」というのが私の考えるパターンと異なるんですね。

330eの場合は回生ブレーキで得た電力はすぐ使います。60km/hから30km/hまで減速し、そこから50km/hまで加速する、という場合には、最初の減速が始まった時点でエンジンがストップし回生ブレーキで充電。再びアクセルを踏むと少しだけモーターで加速するのですが、その程度の電力はすぐに尽き、わずかに加速(5km/hくらい)した後、エンジン始動。停止しないけど速度が一定でない場合に、エンジンはかかったり止まったりを繰り返し、これが煩わしいんですよ。停車すると必ずアイドリングは止まり、ブレーキを離すとクリープ現象はモーターで行うのですが、アクセルを少しでも踏んだ瞬間にエンジンがかかります。こちらも素早くスムースなのですが、いかんせん速度が遅いので注意しなくても始動するのはハッキリ分かりますし、軽い渋滞ではエンジンがかかったり止まったりを繰り返すことになります。

スポンサーリンク

私の思うハイブリッドカーは、停止から20~30km/hまでモーターで走行し、それ以降はエンジンで走るというもの。モーターは大きなトルクを動き始めた直後から発生できるのがメリットで、発進を楽々こなします。そして速度が乗ったところでエンジンにバトンタッチ。この速度ならエンジンの始動はほぼ分かりませんし、軽い渋滞はエンジンを使わず走ることが可能で、エンジンのかかかったり止まったりは減るはず。バッテリーと燃料が得意分野で使い分けられており、こちらが理想的だと思います。

直球で言うなら、バッテリーが無くなるとちょこちょこエンジンがかかったり止まったりしすぎる。長距離を走る時にバッテリーを温存する術はスポーツモードかセーブバッテリーモードしかない。この2つが不満なのです。例えば100km走る予定で、途中空いている区間、渋滞しそうな区間がある。渋滞している区間用にバッテリーを30%くらい残しておきたい場合、途中スポーツモードで走るか、空いている区間をセーブバッテリーモードで走って充電するか、になります。ただ私はセーブバッテリーモードは自宅充電できるなら使う必要性が薄いと思っているので滅多に使いません。尚、330eは年式によって走行モードの制御が異なるみたいで、ある評論家の方の初期モデルによるレポートでは「セーブバッテリーモードでは充電量50%以上の時には残量を維持し、50%以下の時は50%までチャージする」とありましたが、2017年モデルでは95%まで充電することを確認しています。私は初期モデルの制御で良かったな。

スポーツモードの燃費と乗り心地が酷く悪いことはないので、空いている区間はスポーツモード(アイドリングストップはするが走行は必ずエンジン)で走ることでバッテリーを温存するのが一番手っ取り早いです。燃費はコンフォートから比べると8%程悪くなるので、それが気になるならiドライブの車両設定でスポーツモードのアクセルレスポンス、ステアリングの重さ、スポーツシャシーを全部ノーマルにしてしまえばエンジンで走るコンフォートモードみたいな感じになるのですが、残念ながらカスタムして個別に保存することができないので、この場合はスポーツモードが消えるのと同じ意味となり、なんとなくそれが嫌な私は通常のスポーツモードのまま走っております。

車両設定でオートeドライブ時にエンジンがかかる速度を任意に変えられるとかなり自由度が上がると思います。通常80km/h固定ですが、例えば40km/hにできれば発進加速をバッテリー、その後はエンジンとなるのでバッテリーと燃料をバランス良く使えますし、エンジンがかかったり止まったりを繰り返すことも減るはず。・・・できませんけど。私が細かいことを気にしすぎなのかもしれませんが、ちょっとした設定さえさせてくれれば解決するので、アップデートで対応されればいいなーと思っています。

関連記事 セーブバッテリーモドの燃費 その1 セーブバッテリーモードの燃費 その2