ある土曜日の午前、私は3歳の息子と近所のまーまー大きな公園に遊びに行きました。暖かくなってきたし、多くの親子連れが遊んでいます。私と息子はこの公園によく来るので、どんな遊具があるのか、今まで何で遊んでいたかよく分かっているのですが、面白いことに1歳後半くらいの時には平気だった大きな滑り台は、3歳になると怖いからいっしょに滑ろうと言うのです。小さい頃は恐怖心が薄くて平気なのに、成長すると「失敗するとああなってこうなって痛そうだ」と想像しちゃうんでしょうね。
その公園にはペダルの無い自転車の様な乗り物が5、6台置いてあります。地元企業が寄付してくれたみたいで、昼間は勝手に乗って良いという有難いシロモノ。息子はこれが大好きで、公園の中を飽きずにグルグル走っていました。ずっと追いかけるのも疲れるし、見通しの良いベンチに座ってその様子を見ていたら、砂で滑って転んだんですよ。まぁあのスピードと転び方なら平気だろうなーと思いつつ歩いて近づいていくと、5歳くらいの男の子が「大丈夫?どっか痛くない?」と声をかけ、息子を立たせてくれました。私はその子にも息子にも聞こえるよう、「おっ、お兄ちゃん優しいなぁ。どこも痛くないよな?ありがとね」と声をかけ、男の子は走って行き、息子はまた自転車で走り始めます。微笑ましい光景であります。
(画像は違う公園です)
で、1時間くらい遊び、そろそろ帰ろうかと息子と歩いていると、1歳後半くらいの女の子が歩いてきて、近くで転んだんですよ。それを見た息子は駆け寄り、「大丈夫?痛くない?」と声をかけました。
息子は先程自分がされたことが嬉しくて、それを他の子にしてあげたのだと思うのですが、ああ、こうやって子供って成長していくんだな・・・と、なんかすごくいいものを見た気がしました。息子は私や嫁さん、おじいちゃんおばあちゃんの前では頑固でワガママなのですが、子供同士だと上手く回っていくこともあるんでしょうね。ずっと自分がされて嬉しかったことを他の子にもしてあげられる子だと嬉しいのですが、そのうち人が嫌がることをするかもしれません。そんな時は、あの時の公園の話をしてやろうと思います。
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