代車で乗ったアクティブツアラー218dと愛車のクラブマンは全然違う車だったというのを前回書きましたが、今回は振動の違いに大きく影響しているであろう部品、エンジンマウントについて書いていこうと思います。218dアクティブツアラーのレビューはこちら。
乗り比べれば振動の大きさは明らかに218dの方が少ないのが分かるのですが、借りている最中、私はエンジンマウントの違いということに気が回りませんでした。返してからどうしてこんなに差があったのか?と冷静に考えてみて、思い当たるのがエンジンマウントだったのです。そこでエンジンマウントについて調べてみると、固い物に交換したりリジット化するチューニングが存在することを知ったのでした。
エンジンマウントは振動を吸収し軽減する為の物。ならばボンネットを開けてエンジンをかけ、その振動を観察すると、柔らかいエンジンマウントの車はエンジンだけがブルブルと振動し、車体はあまり振動していないはず。反対に固い場合はエンジンも車体もブルブルしているはずですよね。同じシャシーとエンジンを使っている兄弟車が一時的にでも手元にあったのに、それを比べる実験をしなかった私はバカだっ!!なぜもっと早く気づき、返す前に実験しなかったのか・・・ついでに車検書の重量配分とかもチェックしとけば良かった!
写真だけは撮ったので載せておきますが、ソックリでした。
当然かもしれませんが、カバー以外はほぼ同じですね。違うのはフロントガラスから流れてきた雨を逃がす樹脂パーツの形状と、ジャンプスタート用のプラスターミナルの位置、ウォッシャー液の補給部分くらい。バッテリーそのものは隠れていますがエアクリボックスの後ろにあり、位置は同じでした。MINIのエンブレムに保護シールが貼ってあったのに気づいたので剥がします。
動画で218dと比べることはできないかもしれませんが、今度デミオ ディーゼルと比べてみましょう。もしかすると振動が少ないなーと思っていたデミオも、エンジンマウントの柔らかさで吸収されている可能性がありますからね。エンジンって吹かすと少し傾くので、その変化も動画に撮って比べてみたいと思います。
ではクラブマンのエンジンマウントが固いメリットは?ということですが、一般的に言われるコーナーリング時の安定性向上とアクセルレスポンスの向上が果たして体感できるものなのか?ですね。これについては自分の車でやってみないことには何とも言えないというのが正直なところです。ちょっと固くしただけで体感できるものなのか、古い車でボロくなったのをリジット化して体感できる程度なのか・・・直4エンジンとトランスミッションの重量が250kgとすると、ハンドルを切って車が曲がり始める瞬間、この250kgがわずかに遅れて車にのしかかってくることになるので、グニャグニャのマウントでは変な動きになりそうなのは予想できます。柔らかいマウントと言っても人間にはカチカチのゴムなのでしょうから、グニャグニャという表現は適切ではないかもしれませんが、極端に言うとそういうことですよね。
また、エンジンマウントについてググってみるとMOBYというサイトの記事が上の方に出てくるのですが、アクセルレスポンスとエンジンマウントの関係についてはこれを読んで初めて知りました。先程書いたように空吹かしするとエンジンはグワッと揺れるのですが、実際に車の運転する時、加速時はあの動き切った位置まできてからトルクがタイヤに伝わることになるそうです。つまり固くて動く量の少ないマウントを使うと、それだけアクセルレスポンスが向上するということ。さらには振動軽減と走行性能を両立する電子制御エンジンマウントや、それをさらに進化させた磁性流体エンジンマウントなどいうものもあり、私の知らない世界がエンジンマウントにはあったのでした。そこまでコストをかけてエンジンの揺れを制御したいのですから、エンジンマウントは重要なパーツだったのです。(MOBYの記事はこちら)
クラブマンはあのハンドリングを出す為にエンジンマウントも強化品が入っているみたいだ、というのが今回分かりました。その分振動はモロに伝えてくるみたいです。クラブマンと218dのエンジンマウント、固さが違うだけで形状が同じだとしたら、クラブマンのマウントを218d用のものに交換すると、振動が減って快適性が増す・・・かもしれません。マウントは安くても工賃が高そうですけどね。
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