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40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

納期は5~6ヶ月待ち 最新モデルのXC60で自動運転を試す

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納期は5~6ヶ月待ち 最新モデルのXC60で自動運転を試す

先日代車で2015年式のメルセデス・ベンツC180に乗り、自慢の自動運転機能であるディストロニックプラスを試したのですが、ハンドル操作はフラフラで噂程凄い機能ではないなーと思ったんですよ。しかし3年も前の車だとセンサーやカメラ、プログラムが古く、これらがアップデートされるといきなり良くなる可能性もあるとは思っていたのですね。その記事にコメントをくれた方も2017年式のEクラスはきっちり走ったと教えてくれたので、現行Cクラスも良くなっているかもしれません。ではその分野で評価の高いボルボの最新車種はどうなのか?と気になり、もう一度XC60に試乗して自動運転であるパイロットアシストを試してみることにしました。前回試乗した時にはパイロットアシストは試していなかったんですよ。ボルボカーズ岐阜さんは店舗が改装されたので、それが見たかったのもあり、ふらっと行ってきました。

お茶を飲みながら店内で「町中でXC60見かけますけど、カッコイイですね」と話しているとXC60の納期の話になり、第一陣は納車されたものの現在は在庫車は1台も無いそうで、納車は5~6ヶ月待ちとのことでした。世界的に人気で売れているのと、そもそもメルセデス・ベンツやBMWほど生産台数が多くないので日本に入ってくる数が少ないのでしょうが、スタートダッシュができず厳しいですねぇ。鉄は熱いうちに打てと言いますが、「うおおおっ!カッコイイやん!買うか!?」と思った人も半年待ちとなると気分が変わっちゃうこともありそう。

さてさて、では小雨が降っていますがパイロットアシストを試していきましょう。画像は前回の試乗時のものなので晴れています。

試乗コースの半分を道が広く速度の高いバイパス道路、残り半分は片側1車線の県道で試していきますが、XC90で感じたようにボルボのハンドルアシストはONにするとガシッとハンドルが重くなり、アシストされている、というのが分かりやすいですね。Cクラスはハンドルの感触の変化が少なく、アシストしてます感が弱いのですが、これは両ブランドの考え方の違いであり、ドライバーの好みもあるかと思います。パイロットアシスト中のXC60は車線の真ん中より少し左を走りたがりますが、クッ・・・クッ・・・と小刻みにハンドルを修正しつつ走り、フラフラするような動きはありません。最初は「あ、ちょっと左に寄りすぎじゃない?大丈夫?」とビビリますが、そういうものだと分かってしまえばさほど不安は無く、周りの車から見てもこの程度なら「あいつフラフラしてる」とは思われないでしょう。

営業さん曰く、Eクラスの場合は前の車の走行ラインも読み取り、それと白線の情報を両方踏まえてハンドルをアシストするそうで、より修正の少ないハンドル操作をしてくれるそうです。うーん、凄いですね。でも前の車がいる場合といない場合で動きが大きく変わると違和感になるので、自分が先頭になった時にあからさまに修正が増えるのも考えもの。その辺りはどうなのか気になります。

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もう1つ気になるのは、白線を読み取ることができる限界と、アシストできるカーブのきつさ、そしてアシストできなくなった時にどうなるか?です。試乗コースではゆるいカーブはあるもののアシストが切れるほどきついカーブはありません。なのでアシストが切れる寸前や切れた場合はどうなるのかが分からず。いきなり切れるのではなく警告音が鳴ったりステアリングが振動してドライバーに知らせてくれるといいのですが、どうでしょうね。

ハンドルアシストはせず、車間距離のみの追従クルーズコントロールとしても使えるXC60のパイロットアシストですが、こちらは片側1車線のそこそこ交通量が多い場所で試してみました。メーカーは高速道路で使うことを想定しているはずで、片側1車線の道で試すのはけっこう意地悪だと思うのですが、ほとんど不安無く走ってしまうのは素晴らしい。赤信号で前の車が減速し始めるとこちらもブレーキをかけて減速するワケですが、タイミングが早めなのでちゃんと前を認識しているな、というのがドライバーに分かるんですよ。止まる時の動きも上品で静かに止まってくれますし、リスタートもなめらかに行ってくれます。私の乗っていた2013年式のV60だと、もうワンテンポブレーキを早くかけてほしい、加速が急するぎる、と感じる場面があるものの、クセが分かれば一般道でも使えるレベルだと思っていました。それが最新のXC60だと、一発目から、「あ、けっこうまかせて大丈夫かな」と思えるのです。

進化したなーと感じるのは、前の車が左折していなくなる時の減速です。車線と前の車との距離を見ているアダプティブクルーズコントロールは、前の車が完全に車線からいなくなるまでは車間を調整するので、前の車が左折で減速しながら曲がっていく場合にはかなり減速してしまいます。最新のXC60でもそういう傾向にありますが、V60と比べれると減速具合は減っており、多少「前の車は曲がっていくからいなくなる」という解釈をしているのかもしれません。

営業さんとも話していたのですが、よく走る道、特に高速道路でいつも同じ区間を走る場合にはパイロットアシストは非常に便利でしょう。1、2回その道をパイロットアシストで走ってみると、この区間は大丈夫、ここはちょっと不安というのが分かってくるので、まかせられる区間はけっこう安心してまかせられると思うんですよ。不安がある中で使うと結局普通に注意を払っていなければいけないのですが、ここはまかせても大丈夫、と分かってしまえばこれほど楽なものはないでしょう。他車の割り込みや合流には注意する必要がありますけどね。

ちなみに、私は2017年モデルのXC90で最初にパイロットアシストを体験したのですが、その時と大きな変化は感じられませんでした。まぁXC90に乗ったのは1年前ですからね。そんなに大きな変化もないか。そしてこの春デビューするXC40にもパイロットアシストが搭載されます。上級モデルと同じ機能が2クラス下の車に付いてくるのですから、こいつぁスゲーことですよ。最初に投入されるのはT5 AWDなので価格が550万円くらいで、XC40にしては高いな・・・と思ってしまいますが、T4やD4のFFモデルが400~450万円くらいで出たら・・・とんでもない高機能を持ったコンパクトSUVとして人気が出そう。写真で見る限りは何にも似ていない独自のデザインで、でも今のボルボっぽいシンプルかつ程々の力強さもあるデザインなので早く実物見たいし、走りもどんなものか楽しみです。先日発表されたV60も滅茶苦茶カッコ良かったし、今後のボルボは楽しみですね!

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