ぐっどすぴーど

40歳手前のオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2017年12月、F54クラブマンSDとDJデミオディーゼルが我が家に加わり、家の車がPHVとディーゼル車になりました。

ボルボのニュー SUV XC40 Rデザインに試乗 デキはどうか?

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ボルボのニュー SUV XC40 Rデザインに試乗 デキはどうか?

前回は納期とモメンタムの見積もりの話しでしたが、今回はXC40 T5 AWD Rデザイン ファーストエディションを試乗した感想です。

まずドアの開閉音は悪くないのですが、XC60には及ばないかな?というところで平均的です。シートの座り心地は良さそう。表面はムッチリ、芯はしっかりという感じで体重の分散とホールドをしてくれますし、Rデザインの中央は合成スエード、サイドはレザーというコンビシートの質感も高く満足感アリ。ステアリングのレザーもしっとりしており、いい車だなぁとしみじみ思えてきます。

エンジンの始動は他の新世代ボルボとは異なりスタートボタンで行います。電動シートでポジションを合わせ、電動パーキングブレーキを解除してギヤをドライブに入れるのですが、シフトノブはバイワイヤー化され、電気信号を送るタイプ。BMWみたく操作すると中立に戻るのですが、シフトノブにスイッチはありません。ブレーキペダルを踏んで手前に一度引くとパーキングポジションからニュートラルとなり、もう一度手前に引いてドライブとなります。停止状態からバックしたい時はシフトノブを奥に押すのですが、こちらもパーキングポジションからだと一回押してニュートラル、もう一度押してリバースになる、という流れです。試していませんが、リバースからドライブにする時も2回引くのでしょうか?この辺はBMWのようにボタンがあり、それを押すことでニュートラルをスキップできた方が便利だと思うのですが、2回コクコクと動かすだけなのでオーナーになればそのうち慣れるでしょう。

パワステの感触はBMWグループやVWとは異なりヌルッとした感触で、V90やXC60と似ています。他ブランドでは私の知っている中だとメルセデス・ベンツ W205 C180アバンギャルドに近いですね。クルコンで車線キープのステアリング操作までしてくれる車はこういう感触になるのでしょうか。

乗り始めてすぐ感じるのは、タイヤが抵抗少なく回っている気がする、というものでした。エンジンの回転はかなりのレベルで滑らか、かつパワーも低回転から出ている。ついでに遮音も効いているのでそう感じるのでしょう。ボディ剛性も高そう。

XC40の乗り心地ですが、「けっこうしっかりめで筋肉質」という感じです。ドイツ車オーナーの方にはよくあることだと思うのですが、速度が30Km/hくらいで路面がうねっている場所を走ると、体がユッサユッサすることがあります。これ、同じ場所でも速度が上がるとユサユサが減るのですが、XC40はまさしくそんな感じです。無粋な突き上げは皆無なのでスプリングは特別固いワケではないと思うのですが、ダンパーが強めなのでしょう。そのせいで弱い入力にはスプリングが素早く動けないのでは?というのが私の予想です。このタイプは快適速度が高めに設定されていると思われ、実際流れの速いバイパス道路は超快適でした。道路の継ぎ目を消すようなことはなく、多少コンコンと感じはしますが不快なレベルとは程遠く、その速度のまま大きな継ぎ目を超えても車体がフワつくことはありません。大きな力が加わっても揺れは一瞬で抑え込んでくれます。それと相反する要素として、速度が低いと多少ユサユサする場合がある、ということだと思います。20インチというホイールの大きさはどのくらい乗り心地に影響しているかは正直よく分かりませんが、なんとなくこの乗り心地はホイールよりもサスペンションのセッティングのような気がしました。よって1インチダウンくらいではあまり変化は無く、2インチダウンの18インチになると体感できる変化があるのかなと予想します。

ハンドリングについては乗り心地から想像される通り、どっしりした安定感を伴って曲がる感じでした。街中の試乗コースですから無理はできず、ちょっと速めのスピードで曲がってみた、という程度ですが、曲がり方は私の感覚ではややおっとり。決して曲がりづらいことはありませんが、軽快さは感じません。乗り心地が「しっかりしていて筋肉質」と書きましたが、コーナーでもこのしっかり感は感じられ、着座位置と視点が高いSUVなのでロールしているように感じますが、車体のロールはたぶん少なめで、4つのタイヤがガッチリ接地しているような気がします。この感じならワインディングを走らせても安心ではないでしょうか。そう言えばXC60インスクリプションは大きい割に軽快に走る印象でしたが、XC40は反対にどっしりした走りに感じ、これはRデザインのサスペンションの影響っぽいですね。XC60 Rデザインだとどうなるんでしょうね。

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エンジンについては通常走行では相当に滑らかで静か。まったく文句無しです。踏み込んで5000rpmくらいまで回してみましたが、音は悪くないし、パワーが250psですから速度がグングンノッてきます。さらに振動も少ないので洗練されていると言っていいレベルでした。流石にエンジンラインナップを絞って渾身の力で開発されたエンジンですし、上級クラスと共通というメリットは発揮されています。ただ足回りがガッシリしているXC40だと、もう少し振動なんかはあった方が適度な刺激になるような気はします。ま、振動を出せなんて言うのは少数派の変な人だけでしょうけど。

静粛性についてはかなり高いと思います。エンジン音は小さくしか聞こえませんし、ロードノイズもしっかり遮断されており質の高いドライブを提供してくれるはず。そうなってくるとハーマン・カードン オーディオが魅力的に思えてきます・・・

トランスミッションも基本的にはいい仕事をしています。加速時のトルクの抜けなんていうのはほぼ分からず、スイスイシフトアップしているのはタコメーターを見ていると分かる程度。ちょっと気になったのはアイドリングストップの復帰後の動きで、復帰は早いし振動も少なくて良いのですが、ブレーキを離し再始動した直後にポンと前に出る動きをするんですよ。普通にブレーキから足を離しアクセルを踏むと1秒くらいの時間があると思うのですが、ブレーキから足を離した直後にポンと動き、それが収まった後にアクセルによる加速が始まることになるんですよ。試乗中はオートホールドOFFで乗っていたので、これをONにすることでスムースに発進できるといいのですが、試していないのでどうなるのかは分かりません。上品に走らせたいのに、これは気になる部分でした。

(表のT4モメンタムの車重やエンジン型式は2018年5月現在公式発表されていないので不明です)

兄貴分のXC60との違いとして、私が試乗したXC60がインスクリプションだったこともあるかと思いますが、個人的にSUVとして気持ちよく快適に走れそうなのはXC60だと思いました。足回りが少し柔らかくなり車重もあるXC60ですし、タイヤも少しですが大人しいサイズなので低速での乗り心地が良いのがまず大きい。次にSUVでそんなに飛ばして走ることは少ないと思われ、XC40 Rデザインほど強化されたサスペンションは不要という考えです。高速道路を飛ばして走るのならばRデザインくらいしっかりしたサスペンションは快適だと思いますし、法定速度プラスαくらいで巡航する時にも余裕が感じられるはずです。しかしその為に速度が低い市街地での乗り心地が(少しだけど)悪化するのは嫌なのです。ただ、例えばMINIクロスオーバーなんかはキャラクター的に少々固い乗り心地でも楽しいと思うワケで、XC40もデザインが走りそうなデザインなので、少し慣れるとRデザインの足回りもアリか!と思い直すかもしれません。

ということでXC40 T5 AWD Rデザイン ファーストエディションに試乗した感想でしたが、けっこう走る系の筋肉質でしっかりした足回りというのが印象的でした。固すぎるほど締め上げられている、ということはなく、上品な固さなのでRデザインのキャラクターにもマッチしていると思いますが、そんなに飛ばして走らないよ、という方には標準サスペンションでどのくらい変わるのかが気になるところでしょう。私も非常に気になり、できることなら乗って比べてみたいものですが、前回書いたようにファーストエディション以外の試乗車が日本に来るのは当分(半年以上?)先でしょうね・・・

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