ぐっどすぴーど

40歳手前のオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2017年12月、F54クラブマンSDとDJデミオディーゼルが我が家に加わり、家の車がPHVとディーゼル車になりました。

ディーゼル車は悪なのか?

calendar

reload

ディーゼル車は悪なのか?

2017年10月、フランス パリは2024年までに段階的にディーゼル車の使用を禁止するなんていう発表がありましたが、ヨーロッパはディーゼルの盛んな地域じゃないのか?本当にそうなるのか?クリーンディーゼルはクリーンじゃないのか?と色々疑問が浮かんできます。国産メーカーではトヨタと日産が乗用車のディーゼルから撤退を表明しているし、今後ディーゼルエンジンの乗用車はどうなっていくのか?ということを素人ながら考えてみました。

私の愛車はMINI クラブマン クーパーSD。ディーゼル車です。嫁さんの車はデミオ XDツーリングでこちらもディーゼル車。他に父のBMW 330eというPHV車をたまに乗る、というのが今の私なのですが、「今のディーゼル車は排気ガスがクリーンなんだぜ!」という理由でクーパーSDを買ったワケではありません。多少のNOxやPMは出しているだろうと思っています。そもそもディーゼル車の排気ガス問題に焦点が当てられたのは、日本人的には2015年9月に発覚したVWの不正プログラムによる排気ガス規制逃れでしょう。この問題は2年以上経った2018年6月にアウディの会長が逮捕され、まだ解決してないのか?という感じですし、その直後、メルセデス・ベンツもディーゼル車の排気ガス不正で77万台以上をリコール。日本でも5千台くらいは対象になるかもということになっています。BMWも2012年~2017年に製造した約1万2千台に誤ったソフトが搭載されているとしてリコールを出しています。ドイツ勢ボロボロじゃないかと思う反面、ディーゼル車の排気ガス規制というのは相当厳しいのだろうとも考えられます。ディーゼル燃料は燃焼効率が良い為燃費が良くCO2排出量が少ないというメリットがあるものの、パワーを出して燃費を良くするとNOx(窒素酸化物)とPM(微粒子状物質)という有害物質を出してしまいます。NOxは高い温度で物が燃えると発生する一酸化窒素と二酸化窒素のことで、光化学スモッグや酸性雨の原因とされています。PMは古いトラックが出す黒煙と思ってください。その正体は燃え残りのススです。

このNOxとPMはどちらかを減らそうとするともう片方が増えてしまう性質があり、パワーを落として燃費を悪くすることで減らせなくもないが、高圧縮に耐えるよう作られたディーゼルエンジンは高価になることが多いので、排気ガスのクリーンさを追求すると値段は高い、遅い、燃費悪いという車になってしまい、そんなの誰が買うか?ということになってしまいます。なので各メーカーは四苦八苦しながらバランスを取り、かつNOxは尿素SCRシステムで浄化する、PMはフィルターでキャッチする、あるいは両方使って走りと排気ガスのクリーンさを両立させようとしていたのですね。DPF再生という言葉をディーゼル車乗りなら聞いたことがあると思いますが、これはフィルターでキャッチしたPMが溜まると目詰まりするので、高温で燃やしてフィルターを洗浄するようなものです。

ディーゼル車の良いところは力強いトルクと燃費の良さですよね。振動と騒音はずいぶん減って普通に乗れるレベルになったし、新車購入時はエコカー減税で自動車所得税と重量税が免税なので、減税されない車より20万円くらい安くなります。ディーゼル車はガソリン車よりも20~30万円程高い場合が多いのですが、この減税により新車購入時の価格は似たような額になることがあるのです。特にガソリン車がエコカー減税の対象にならない輸入車は。しかも日本はディーゼル燃料が安いのです。だいたいレギュラーの-15%で、この時の全国平均だと146円に対して123円といった具合。私がクーパーSではなくSDを買ったのは購入時の減税と燃料費の安さが理由でした。

海外ではレギュラーガソリンとディーゼル燃料の価格差ってどのくらいなのか?と思い1Lあたりの価格をざっと調べたところ、自動車の国ドイツではレギュラー187円、ハイオク209円、ディーゼル163円ということでレギュラーから見て-13%でした。(2018年7月上旬価格。1€130円計算)フランスの場合はレギュラー200円、ハイオク211円、ディーゼル190円なので-5%。イギリス(1£146円計算)はレギュラー187円、ハイオク203円、ディーゼル192円なので+3%。アメリカ(1$110円計算)はレギュラー83円、ハイオク100円、ディーゼル92円で+11%。こうして比べるとドイツは日本と同じような感じで安いですが、イギリスとアメリカはディーゼル燃料の方がレギュラーより高いんですね。特にアメリカの+11%は乗用車でディーゼルエンジンに乗る意味無しか?と思える高さです。

調べていて面白かったのは、アメリカのガソリンスタンドというのは1ガロン単位で価格表記されているのですが、ガロンには米ガロンと英ガロンがあり、前者は約3.785L、後者は約4.546Lと全然違う点。分かりづらいw それからアメリカではハイオクのことプレミアムと呼ぶ(日本でもそういう表記だけど)のですが、レギュラーとプレミアムの中間であるミッドグレードなるものがある点。オクタン価が3種類選べるということですね。また西側の方が燃料が高く、真ん中は安くて、東のニューヨーク付近はまた高いみたいです。

スポンサーリンク

イギリスも独特で面白いですよ。ガソリンのことをペトロールと呼び、なのでガソリンスタンドはガスステーションではなくペトロステーション。英ガロンで燃料を売っているのかと思ったら単位はリットルで売っている。燃料の種類はレギュラーのことをアンレディッド、ハイオクはスーパーアンレディッドと呼び、ディーゼルはノーマルとプレミアムの2グレードがあるみたい。距離を表す単位はアメリカもイギリスもマイルなのは分かりますが、ガソリンをリットルで売っているのに車の燃費はマイル/ガロンで表記するので燃料費の計算が面倒臭いそうな。こういうことを調べるのは非常に面白いものです。

さて、日本でディーゼル燃料が安いのはかかっている税金が少ないからです。1Lのガソリンにかかる税金は53.8円。ガソリンはガソリン本体+税金に消費税がかかる二重課税ですが、ディーゼル燃料の税金は32.1円です。しかもディーゼル燃料本体×消費税+軽油税なので二重課税ではない。二重課税の話は今回無視しますが、税金で21.7円の差があるのです。現在、私の地元で安い店だとレギュラー139円、ハイオク150円、ディーゼル119円で、レギュラーとディーゼルの差は20円。ディーゼル燃料が安いのはちょうど税金分くらいで燃料本体は同じくらいなんですね。

日本に限って考えれると、ディーゼル燃料がガソリンに比べて安い間は、ディーゼル乗用車に一定の需要があると思われます。では同じくらいの価格になったら?ずいぶんディーゼル車の魅力は落ちるでしょう。私ならクーパーSDをやめてクーパーSを買うと思います。それとは別に排気ガス規制がさらに厳しくなり、パワーと燃費を落とさざるを得なくなったら、ガソリン車に対しての競争力が低下して売れなくなるのでメーカーも開発を諦めることになります。あまり褒められた考え方ではありませんが、車の多い都市部にディーゼル車が集中するとその周辺のNOxやPM濃度が高まるのが問題視されるワケで、反対に田舎でディーゼル車が走っているのはさほど問題ではない、という考えがあります。冒頭のパリのディーゼル禁止案はそういうことですよね。フランス全体でディーゼルを禁止するという話ではない。日本に当てはめれば東京へのディーゼル乗り入れ禁止みたいなものです。段階的に規制していくことになるので、その間に技術が進んで排気ガスがクリーンになれば再度OKになることもあるでしょうし、まったく進歩しなかった乗り入れ禁止地域を増やしていくなど時間の猶予も生まれます。ま、先延ばしにしているだけなんですけどね。

ということで素人ながらディーゼル車について考えてみましたが、日本では新車購入時の減税と燃料の安さで魅力はあります。しかしディーゼル車が増えすぎるのは問題がありますね。都心部ではディーゼル車を減らすのではなくEVが自然に増えるよう補助金を増やしてあげれば自然にガソリンやディーゼル車は減るでしょうから、「ディーゼル乗り入れ禁止」よりは「EV優遇」で調整していけると、「ディーゼルは悪」というイメージが和らぐのではないかと思います。EVの台数が増えると充電設備が足りない問題はありますが、水素ステーション作るよりはお金かからないでしょうし、そこは頑張ってくれ、と言うしかない。ディーゼル車は燃費に悪い走り方をするとNOxもPMも出しますが、ユルユル走っていればCO2排出量は少ないのですから悪いことばかりではないのです。

今後ディーゼルの乗用車はどうなるのか?現状はなんとか商品の魅力(燃費とパワー)、価格、排気ガスのクリーンさをバランスさせていますが、規制がキツくなりバランスが崩れると衰退するでしょう。なので規制がどのくらいキツくなるのか次第としか言いようがありません。日本が狭い国だとは言え、長距離走る仕事や趣味の人には適した乗り物なので存続してほしいものですが、国が決めたら従うしかく、規制が厳しすぎると消える。この一言に尽きますね。そうやって新車のディーゼル乗用車が販売できなくなると・・・中古車の相場が上がる可能性もあるので、もしかしたら私のクラブマンも残クレの設定年数が終わった後、買い取ってしばらくして売ったら得かも?

ということで、クラブマン クーパーSD乗りがディーゼルエンジンの乗用車について思ったことをダラダラ書いてみました。オチは弱い気もしますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す