ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

NDロードスター クラッチストッパー自作&取り付け たった10mmのストッパーで操作感はかなり変わる

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NDロードスター クラッチストッパー自作&取り付け たった10mmのストッパーで操作感はかなり変わる

新たな相棒となったNDロードスターにクラッチストッパーを取り付けます。クラッチストッパーって何?付けるとどうなるの?ですが、MT車のクラッチペダルは踏み込んで半クラッチが始まるまでのアソビがあり、このアソビが操作しやすさに繋がることもあるかと思いますが、踏んで離すまでの動作と時間を無駄に使っているとも言え、減らすことで足は楽になるしギヤチェンジのリズムを変えることができるんですね。ついでに踏み切った位置が少し手前になるので膝の曲がりに余裕が生まれ、シートを1~2ノッチ下げることができます。低身長短足ドライバーの私はこちらの効果を期待して自作&取り付けしてみたのですが、実際に取り付けて試しに走行してみるとシート位置よりもギアチェンジのリズムが早くなる効果が大きく、たった1cm弱アソビを減らしただけでけっこう変わるもんだなーと驚きました。

ネットで調べると取り付け位置の12mmナットが非常に固く締まっており、ついでに場所が悪く力が入れづらいし工具もストレートのレンチでは回せないということだったので、まずはナットを外せるか確認です。

すでに外した後の画像になりますが、ペダルの奥を覗き込むとこんな感じで赤マルがナット位置、青はクラッチペダルを踏み切った時に当たる場所で、四角の鉄板にクラッチのアームが当たり、そのアーム側の接地部分が青マルになっています。黒くて分かりづらいですが見ると「ここが当たる」という感じに凸凹していました。

こうして画像で見るとどうってことありませんが、これ、低くて狭いロードスター足元の奥を撮っており、写真撮るだけでもけっこう大変なんです。そして固いと噂のナットはマジで固く場所が悪いから力が入れづらいし、長い工具を使えば大きな力が入るにしても鉄板やフロアやステアリングシャフトが邪魔で使えないときた。工具はソケットレンチを使うことになり、家にあったのが長すぎて使えなかったので短めのを買ってきましたよ。

下側が買ってきたもの。18cmくらいでしょうか。TONEのモノで1500円くらいだったので今後も末永く使えるだろうしヨシとしよう。

両手を使いたいのでこういう姿勢で作業し、どうにか外すも少しナットをナメました。

地面に膝をついて片手で作業していた時にソケットがしっかり嵌っていなかったんですよね。

ナメたナットは高さが低くかかりが浅いのでステンレス製のナットに交換。ソケットサイズが12mmから13mmになったけど取り付けに問題はありませんし手持ちがあったのでOK。そして何度か失敗作を作りつつ最終的にできたのがこちら。かかった費用はステーの100円とラチェットレンチの1500円のみで、アクリル板やゴムシートは家にあったもので作りました。(失敗作の話は最後にします)

左が表、右が裏側です。車体には斜めに取り付け、赤く囲った部分にクラッチアームが当たります。両面テープはスポンジのようなクッションタイプで、強力ですが横に力が加わるとズレていくことがあるので、そのズレを防止する為に穴を開けてネジ止めしました。取り付けるとこんな感じ。

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ワッシャーを入れないとナットを締める時にストッパーもいっしょに回ってしまうし、密着度を高める為にも入れた方がいいでしょうね。緩み防止にスプリングワッシャーも入れました。

横から見るとこんな感じで、下から2mmの金属ステー、両面テープ、3mmのアクリル板、両面テープ、2mmのゴムシートで、合計10mm。

実際にストッパーとして使いクラッチを踏み込むとゴムと両面テープが潰れるので8mmくらいになるかな。MT車はクラッチを踏み切っていないとエンジンがかからないパターンが多く、ロードスターもクラッチを踏んでいくとスタートボタンに緑のランプが点灯します。このランプが点かないほど分厚くすることはできず(クラッチアームにスイッチがあるのでこれを騙せばできると思うけど)、今回作ったものだとストッパーに当たるまで踏めば100%点灯し、少しでも離れると消えるというギリギリラインでした。半クラッチになるまでのアソビは半分くらいになったかな?もともとロードスターのクラッチは奥の方で繋がるタイプであり、それが半分になるというのはリリースし始めたらすぐ繋がるような感覚ですが、運転してみるとそれが良い。明らかにワンテンポ早くギヤチェンジでき、乗りづらいこともなく快適なんですよ。シートポジションは2ノッチ下げもいけますが1ノッチ下げがベストでした。

厚さ10mm(潰れると8mm)のクラッチストッパーの効果は絶大でした。たった10mmストロークが短くなるだけで?と思うかもしれませんが、ペダルを踏み込む軌道は円であり(上の画像の緑のライン)、ストッパー位置の10mmは先端のペダル部分だと20mmくらいあるように思います。試作品で運転して、「おっ、これいいやん」と体感してから改良する為に外して運転するとすごく乗りづらく感じたので、取り付けた時の乗りやすさは本物だと思う。既製品を買っても3500円くらいだし、自分で作ればゴムシートなどを合わせても500円くらいでできるのでクラッチの感覚を変えてみたいならすごく良いパーツです。

ではここから失敗作と理想のお話を。クラッチアームとストッパーの接触面が少ないのを気にした私は接触する面積を増やしたいと考えました。んで作ったのがこちら。

長いステーを買ってきて5mmのアクリル板を貼り付けたもの。赤マルがアームの接地部分となり、この長いステーを立て気味に取り付けると接地面が増えるはず!でしたが・・・

取り付けてテストでクラッチを手で押したらステーが曲がりました・・・足じゃなくて手ですよ?支点と力点が離れたことでテコの力が大きく働き、2mm厚のステーは手でも曲がってしまうのです。ではクラッチアーム側にアクリル板を貼り付けるとどうなるのか?

土台に当たる部分は上端となり、接地面は増えないし下は浮こうとする力が働きます。余分なアクリル板を切って当たる部分だけにすると接着面が少なくて剥がれちゃう可能性もあるのでこれもイマイチ。なので理想は左上の図のオレンジに塗った部分を埋めるべく、車体に自作したクラッチストッパーを固定し、パテを盛り付けた状態でクラッチを踏み切り型を作ること。これならクラッチアームとストッパーがぴったり接地するはず。と考えたけど面倒くさくなって最初のパターンでしっかりしたモノを作ることにしたのでした。

渾身の力でクラッチを踏み込むとステーが曲がったり両面テープがズレたりする可能性はありますが、クッションタイプの両面テープやゴムシートがほどほどの力で凹んでくれ、この凹みが「ストッパーに当たったからこれ以上踏む必要は無い」と感覚的に分かる余裕になっているように思います。標準状態だと鉄板に樹脂が当たって止まるクラッチですからゴムや両面テープでムニュっとした感触になるのはどうかと思ったけど、ほどほどの厚さと弾力なら気にならないみたいだし、強度も大丈夫そうなのでこれにて完成としましょう。ホント、運転しやすくなって気に入りました。

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コメント

  • お疲れ様です。これみーーーーーんなやりますねw
    スイスポでもやはり同様の対応してる人が多くて、
    GR86でも同じ事を気にしてる人が多い印象でしたw
    そして私のスイスポでも購入してすぐに実施しました!w
    公差を埋めるためとか色々なクラッチに対応できるように
    こんな構造になってるんですかね…?

    by のん 2022年10月8日 2:20 AM

    • おおっ!のんさんのスイスポも付けていたのですね。
      標準状態のアソビは誰が乗っても運転しやすいようにだと思うのですが結局は慣れなので、
      だったら動きのロスが少ないショートストローククラッチでいいような気がしてきますね。
      なんにせよ安価で運転しやすくなって満足です!

      by mumu 2022年10月8日 9:28 AM

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