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40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

走りをウリにする車って長時間乗ると疲れる? いえいえ、ロードスターは意外にもラクなんですよ

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走りをウリにする車って長時間乗ると疲れる? いえいえ、ロードスターは意外にもラクなんですよ

兎に角ドライブするのが楽しい我が愛車のNDロードスター(幌MT)。そんなロードスターですから半日で5、6時間走り回ってくることもあるのですが、不思議なことにあまり疲れないんですよ。世の中には1日10時間くらい運転しちゃう人もいるみたいなので5、6時間の運転なんて屁でもないという意見もあるかと思いますが、体力無しオジサンの私はわりと疲れやすい体質でして、先日BMW 330eで山梨へ行った時(休憩入れて5時間半くらい)もそれなりに疲れました。3シリーズは十分快適な部類だと思いますが、それよりもキビキビした走りを楽しむ為に設計されたロードスターが運転していてラクな理由ってなんでしょう?

 

(父の330e。時々私の通勤にも使っているので運転には慣れています)

長時間の運転がラクな車の条件は安定性だったり静粛性だったりすると思うのですが、シート高による運転姿勢の差は影響があるのか気になりました。椅子に座るような姿勢になるミニバンと足を投げ出す姿勢になるスポーツカーの違いですね。Googleに聞いてみると、基本的な運転姿勢は出てくるもののミニバンとスポーツカーを比較する記事では出てきません。あまり需要が無いのでしょうか?しかし代わりに面白い記事が出てきました。クルマ好きで知られるアナウンサーの安東弘樹さんのコラムで、愛車であるロータス エキシージはどれだけ走っても疲れないというものです。(元の記事はこちら https://gazoo.com/column/ando-hiroki/22/04/15/)

コラムの中で安東さんはバケットシートで体が動かないことと、クルマ自体がキビキビと意思通りに走ることが疲れない要因だと書いており、車体やシートが大きいクルマはラクだと思われがちだけど、揺れが大きく体も固定されないからラクではないとも書いています。

エキシージといえば小振りで軽量なスポーツカーの究極系に近い存在。(KTM X-bowとかアリエル アトムなど変態的なクルマは除外)ロードスターはエキシージよりも普通ですが軽量な2シータースポーツと系統は近いので、これがラクだと感じる私の感覚は間違っていないのかもしれません。またエキシージやロードスターに限らずフルバケットシートに交換したら長距離がラクになったという意見は多くあり、これも体が固定されているのが良いということになってきます。

NDロードスターのノーマルシートは小振りで私の体にフィットするものの、ホールド性自体はそこまで高くありません。よって体をしっかり固定することはできていない訳ですが、低く座る姿勢のおかげで収まりは良いように感じます。さらに3ペダルMTは運転中何度もクラッチを奥まで踏み込むので浅く座ることが許されず、結果的にシートに深く座ることで良い姿勢になり腰や背中の負担が軽減され、上半身もリラックスできるのでは?と考えました。ハンドル、シフトレバー、各ペダルの位置が適切なことも重要ですね。それから私はどんなシートでも2時間くらいでお尻が痛くなるところ、ロードスターはわりと平気なんですよ。たまたま合っているだけだと思いますがこれは有り難いです。

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次は運転中の視点の高さについて。ミニバンやSUVは視点が高いので周囲を見渡しやすくて疲れない、というのをメーカーHPなどで見かけます。ロードスターの視点はそれらに比べればかなり低いので疲れるのか?ということですが、確かに視点が高ければ見渡せる範囲は広がるでしょうけど、座っている位置と視点が高ければ同じ揺れでも大きく感じますし、さらに背の高いクルマは重心も上がるので揺れやすいとデメリットの方が大きいように思えます。

 

静粛性については幌なので圧倒的に不利であり、クローズドでも五月蝿いです。330eに乗るとなんて静かなんだ!と感動できるくらいの差があり、高速道路だと明らかに声のボリュームを上げないと同乗者と会話できません。それでもオープンからクローズドにするとかなり静かになるので一応の遮音性はありますし、オープンでも窓ガラスを上げればそこそこ静かになります。イメージとしてはロードスターのクローズドは普通の車の窓ガラスを1cmくらい開けた状態と思ってもらえればいいかと。五月蝿いと感じるものの実際に疲れないことから静粛性というのは疲労感にさほど影響は無いということになります。

サスペンションの味付けについては、ノーマルのNDロードスターって普通の車に比べればゴツゴツしますけど十分快適というか案外ソフト。なのでハンドル操作に対する車の反応も特別鋭い訳ではなく、スーッとロールしながら曲がるのですが、全高が低いのでグラッとしませんし、多少荒い操作でも安定しています。動きが過敏すぎず自然なので、「これくらいハンドルを切るとこういう動きになる」というイメージが掴みやすく、安心感に大きく貢献していると思います。

エンジンとブレーキについては軽い車体に十分なパワーがあり、それなりに加速できるし止まります。アクセルの踏み込み量にエンジン回転の上昇と速度の伸びがリンクする自然吸気エンジンはイメージ通りの加速ができますし、MTなので今何速なのかがハッキリ分かり、アクセルの踏み込み量から回転の上がり具合、トルクの伝わり方などもイメージしやすいです。このようにハンドル、アクセル、ブレーキの操作に対して車がどう動くかイメージしやすいことで簡単に慣れることができ、その結果リラックスして運転することができるのです。

こうして考えると快適な車が必ずしも疲れない車ではないと思えてきます。静かでゆったりした車は確かに快適ですけど、五月蝿いし狭いし乗り心地もそここそなロードスターが疲れないのならそれらの要素は疲れにさほど関係無くて、イメージ通りに走らせられればラクということになります。この考えが本当に正しいのか、無理だとは思いますがエキシージや4Cみたいなスパルタンな車とアルファードみたいな快適そうな車を慣れるくらい所有し、どちらがラクなのか比べてみたいなーなんて思いました。

とりあえず現段階での結論は、運転を楽しむこともラクに移動することもでき、燃費も悪くないロードスターって素晴らしい!ということです。

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