最強台風と言われた19号。幸いなことに岐阜県平野部は風も雨も弱く、大きな被害は出ませんでした。ここ2週間くらいblogの更新をサボっているのはDQWに夢中なのもありますが、ガレージの猫対策を施していた為です。3週間前から私のクラブマンや父の330eに猫の足跡や爪の傷がつく被害が多発していたんですよ。今のガレージになってから20年近く経つかと思いますが、野良猫が車に乗って汚れたり傷がついたりというのはちょくちょくありました。今までは汚れは時々だけど、ボディに傷がつくことは年に1回あるかという程度で我慢できる範囲。しかしこの3週間は本当に酷く、クラブマンは右フロントフェンダー、左ヘッドライト付近、左右のリアフェンダーに爪の傷がつき、3シリーズにもボンネットに傷がついていたんですね。これは流石に我慢の限界だ!ということで猫を車に近寄らせない対策を練り、実行することにしました。
ちなみに、今までだって何も対策をしていなかった訳ではありません。猫が嫌がる高音を鳴らす「ガーデンバリア」というものを3台設置してありました。
こんなの。赤外線センサーで生き物に反応して30秒くらいモスキート音と呼ばれる高音を鳴らす。真正面に立つと「ピィィィ」とかすかに聞こえます。設置した時の記事はこちら。
左右と中央の3箇所に設置したけど、のちに中央は反応する範囲がイマイチなので移動。設置してしばらくは効果がありましたが、半年経ったくらいから猫が慣れるのかほぼ効果無しという状態でした。根本的に音が小さいんですよね。ボリューム調整が無いので、それがあれば結果は違ったかも。他に猫対策のグッズとしては臭いのタイプとセンサーでガスを噴射するタイプがメジャーだと思いますが、臭いのタイプは過去に試したことがあり、一定の効果はあるものの人間にも嫌な臭いなんですよ。酢みたいな臭い。さらにその人間が「くっさー!」となるくらい大量に置いて強い臭いを発生させないと猫も嫌がらないので却下です。センサー型ガス噴射タイプは試したことないけど、ガス缶を頻繁に替えるのにコストがかかるのと面倒なので却下。人間が頻繁に通る場所では人間に対してもガスを噴射してしまうのも無駄ですしね。
ガーデンバリア3台では効果が無い。こうなるとネットでも張って車庫内に入れなくするしかありません。ホームセンターで横10m、高さ1mのネットを約2500円で買い、隣の駐車場のフェンスから倉庫までガレージ前を覆ってみたのですが、この方法だと車を出し入れするのにネットを動かすのが面倒なんですよね。被害は夜に多いので、試しに昼間は開けっ放し、夜最後の車を停めたら閉めるという方法で1週間使ってみたところ、フロントガラスに猫の足跡が付いていました。開いている昼に登ったのか、夜ジャンプして侵入したのかは分かりませんが、どちらにしてもこれでは意味がありません。車を出し入れする際にはその都度開け締めできるよう手間は最小限にした、ジャンプで乗り越えられない高さのあるネットを張る必要がありそう。
となるとネットの高さは170cmくらい欲しい。これを上から吊るし、下端に棒を取り付け、この棒を紐で引っ張ることで上へ巻き上がる方式が一番手っ取り早いっぽい。しかし簡単にはいかないのが、ガレージ両端の柱よりも330eの全長が長いという点です。ガレージの柱をバーが上下するラインにすると330eのバンパーに当たってしまうんですね。
軒は雨除けの為に70cmくらい出っ張っているので、ここをバーが上下するラインにしました。化粧板(画像の茶色の鉄板)を停めているネジがガッチリしていたので、このネジを使ってL字ステーを取り付け、そのステーに腐食防止にペンキを塗った垂木を取り付けます。この垂木にネット上端を吊るヒートンと滑車を取り付けるヒートンを付け、バーを上下させる時にフラフラしないよう左右に柱を立てます。アスファルトをめくって穴を掘り、20cmくらい埋めてコンクリートで固めると強度は最強ですが、面倒なので地面までの長さから少しだけ長めに切った柱を軒を持ち上げるように押し込み、上側は倒れないよう垂木と固定してお終い。地面との接地面は腐食しやすそうなのでブロックを置いてあります。この柱はあくまでもバーが上下するガイドになるだけで大きな力が前後左右にかかることはないし、ちょっと押したくらいでブロックから落ちることはないので強度的には大丈夫でしょう。ネットは最初に買ったのが無駄になるのが嫌だったので同じ商品をもう1つ購入し、2つを釣り糸でつなげました。10mズレないよう、チマチマした作業に3時間くらいかかった・・・
上げ下げするバーは店先に出ているようなのぼり(旗)の棒を3本使っています。ある程度の強度と重すぎないことが重要なので、このくらいがベスト。このバーにネットをタイラップで固定し、反対端を持ち上げてネットが張る位置で上端を垂木から吊り、次に滑車を取り付けロープを通し、バーに結び、それを1つにまとめて動かす部分を作ればだいたい完成。ちなみにバーとネットの合計重量は約4kg。引き上げる時に持つ部分は太いロープにした(下の画像左端)ので楽々上がります。
とりあえずおおまかにできました。しかし色々問題はあるんですよ。横に約8m、高さ2.7m位置から2mのネットを吊り、それを一番下から車の全高が超えるまで持ち上げると、たわんだネットが垂れ下がり、バー自体は2mくらいまで上がっているのに垂れたネットが車の全長を超えないとか、左右が張りすぎたり緩んだり、バーを下ろす時にズレ防止ブロックにネットがひっかかったり・・・
とりあえずバーを上げた時のネットの垂れは、ガレージ内の壁ギリギリ、天井の鉄鋼を支点に100gくらいの重りをぶら下げ、それを糸でネットに結び、バーが上がった時に斜め後ろにネットが引っ張られるようにしてみたところクリアできました。バーを下ろす時にブロックにネットがひっかかるのは、切った柱のあまりを扇形に整形しブロックに乗せることで、バーもネットも上手く滑って落ちたのでクリア。あと1つはネット左右の張りとたわみですが、ネットの縁にそこそこの重さのチェーンを付けたことでたわみはほぼなくなったので、これでしばらく様子をみてみることにしました。かかったお金は全部で13000円くらいでしょうか。作る手間はかかりましたがモスキート音を出すガーデンバリアが1台1万円くらいすることを思えばコスト的には悪くない。車を出し入れする度に上げたり下げたりするのは面倒ですけど、それも可愛い車の為なので問題無し。
その後、夜私が帰ってくると1匹の猫が330e付近をウロウロとして中に入れないか様子を伺っていましたが、翌日見たところ入られた形跡がなかったことから侵入は不可能だったと思われます。長い戦いだったが、ついに完全勝利です。これで安心して眠れるぜ。
2022年5月追記。約3年半壊れることなく使えており、猫の侵入は1度もありませんから効果はバッチリです。この度クラブマンを売ってNDロードスターを買うことになったのですが、今から20年ほど昔、私はMG-Fというオープン2シーターの車に乗っておりました。わりと気に入っていたのですが、野良猫にとって幌は寝心地が良いみたいで毎日のように上にのられ、幌はいつも毛だらけで嫌になったんですよ。が、今ならこのネットで猫は侵入できませんから安心して幌の車に乗ることができます。雨に強く防犯性と耐久性の高いリトラクタブル ハードトップも良いですが、古典的な幌は雰囲気が良いしクローズド状態のシルエットが綺麗なんですよねー。なのでオープンカーは断然幌が好きなのです!
コメント
はじめまして。通りすがりです。
我が家も野良猫に困っておりまして、毎日の糞害に車に爪傷。。。
嫌がる匂いとか、スプレーなど試しましたが効果なし。
次は超音波だと思い、ガーデンバリアを検討中です。
でも、結局は慣れちゃうんですね?
・・・ん~、難しい。。
何か画期的な方法があればいいんですけどね・・・
by ich 2020年11月30日 11:14 PM
コメントありがとうございます。
野良猫の被害は厄介ですよね。我が家ではネットを張ったことでガレージに侵入されることはなくなりましたが、たまにプランターに糞がしてあります。
それでもガレージに入れないから敷地内に来る頻度が減ったのか、回数は激減しました。
ガーデンバリアはちょっと微妙ですね。侵入経路はここしかないという場合に設置しても、奥は居心地が良いのが分かっているので我慢して通ってしまう感じでしょうか。
使ってみた感想としては、侵入経路ではなく居心地のいい場所にいる限り鳴り続けるよう設置するのがいいかと思います。庭なら庭すべての範囲をカバーするように4台設置という具合に。
それでも車やプランターなどの障害物の影まではカバーできないと思いますし、ガーデンバリアは猫がじっとしていると停止してしまうので、「じっとしていれば平気」とバレてしまったら無意味になってしまう可能性があるんですよね。
私はガスを噴射するタイプは試したことがないですが、これを糞のあった場所に向けていくつか置いてみるのはどうでしょうか。驚かせる効果はガーデンバリアより強いと思うのですが・・・
by mumu 2020年12月1日 9:26 AM