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40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

新型スイフト スポーツ(ZC33S)をRS RStと比較してみる

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新型スイフト スポーツ(ZC33S)をRS RStと比較してみる

新型スイフトスポーツが発表となりました。全幅がRSやRStは1695mmと5ナンバーサイズだったのに対して、スポーツは40mmワイドになり1735mmと3ナンバーサイズになりました。これについて賛否両論あるようですが、私は賛成派です。賛成というか歓迎したい気持ち。全幅が広くなるということは、フェンダーが別の部品になるということ。みんな大好きなオーバーフェンダーですよ。それだけで20万円くらい値段が上がっても不思議でないのに、パワーも上がり、ホイールやエアロなどで迫力が増して価格はMTでの比較でRSから約24万円UP。AT同士で比較するならRStから約20万円UPですよ。これだけの内容で20万円そこそこしか値段が変わらないなんて脅威的です。スズキは儲ける気があるのか心配になるレベル。表を作るにあたり、見間違えたか?と思いました。

 

スポーツが登場したことでRSとRStの立ち位置が難しくなった気がします。性能的に考えてスポーツは圧倒的に優位ですし、差が20万円そこそこなら売却時に人気グレードということで相殺できそう。

こちらは図面です。

真正面、真後ろ、真上をよーーーく見ると、確かにスポーツのフェンダーが出ています。ゴルフRですらノーマルゴルフと同じ全幅だと言うのに、なんと贅沢な作りかっ!しかし図面ではなく写真を見比べてもイマイチ違いが分かりづらいんですよね。早く実物を見てみたい。

次はギヤ比を見ていきましょう。スポーツMTの1速を例に挙げると、3.615というのが1速のギヤ比。(14.26)はファイナルギヤを掛けたもの。エンジンが14.26回転するとタイヤが1回転するという意味です。333.68は14.26に最大トルク(kg-m)を掛けたもの。つまりスポーツMTの1速は333.68kg-mのトルクがタイヤに伝わります。ギヤ比は数値が大きいほどローギヤ(トルクは出るけどスピードが出ない)なのですが、1速だけ見てスポーツMT&ATはハイギヤにも関わらずトルクの数値がぶっちぎりで高いのは、エンジン単体の性能が高いことが伺えます。

BMW車は例えば320i、320d、340iなどエンジンの出力特性が大きく異なっても8速ギヤボックスは共通で、ファイナルギヤでそれぞれの特性を調整する場が多いです。スズキの場合は、スイフト スポーツの6速MTは先代(ZC32S)と共通。6速ATは新型エスクードの1.4Lターボと共通。(ファイナルギヤは5%ほどローギヤ化されている)RSの5速MTはスイフトXLの5速MTと共通。RStの6速ATはバレーノXTと共通と、上手く使っているみたいですね。

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スポーツのMTとATを比較すると、1速ではわずかにATがローギヤなのに対して、3速で逆転し、6速ではかなりATがハイギヤになっています。発進時のモタつきを抑え、高速道路での燃費を伸ばすセッティングみたいですね。それに対してMTは2速以上がクロスしていることになり、自分でギヤチャンジする楽しみを重視しているようです。1速が離れすぎているような気もするので、これについてはどんな感じなのかMTで試乗してみたいところ。先代スポーツのATはCVTだったワケですが、新型は6速になったのがAT派には嬉しい変更ではないでしょうか。

速度や回転数を踏まえて考えると、下の表となります。ちなみにタイヤの直径はすべて610mmで計算してあります。タイヤの直径を教えてくれるサイトがあり、そこで算出するとスポーツとRS、RStのタイヤ直径は3mmの差がありました。しかしこの場合の3mmは0.5%でしかなく、時速100km/hの時に0.5km/hの差ということで無視していいレベルだと考えました。

MTで高速道路に合流する時は3速でレブリミットまで踏むか、4速で余裕の加速を楽しむか・・・高速道路でのちょっとした再加速も6速のままできそうな感じですね。

最後にパワーウエイトレシオについて。標準モデルから少し重くなりましたが、それでもMT、AT両方共カタログ値1tを切る軽さを誇るスイフト スポーツ。MTの場合は6.93kg/psとなります。なかなか良い数値ですし、200万円弱という価格を含めれば最強でしょう。国産車ではボディサイズ的にヴィッツやマーチのライバルなのですが、強力なターボエンジンを積んだモデルは他に存在しません。自然吸気エンジンではヴィッツRS G’zは1040kg 109ps 9.54kg/ps(204万円)。マーチ ニスモSは1010kg 116ps 8.71kg/ps(184万円)。ちょっとサイズが大きくなりますが、ノート ニスモSは1080kg 140ps 7.71kg/ps(232万円)。どれも限定車っぽいですが、それでもカタログモデルのスイフト スポーツのパワーウエイトレシオには及びません。輸入車だとポロGTIが1240kg 192ps 6.46kg/psと近い数値ですが、価格は327万円と完全に違うクラス。

あらゆる点で他車を圧倒し、価格も安いという強烈にコストパフォーマンスの高いスイフト スポーツ。RSt(AT)に試乗した時には加速時のエンジン音がイマチイだけど、加速自体は良く、キビキビ曲がり乗り心地も良い、と書きましたが、スポーツはどんな感じなのか、試乗するのが楽しみです。

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その後、スイフトスポーツ MTを試乗することができました。ZC33S スイフトスポーツ(MT)試乗

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