サイバーパンク2077、面白かったです。私は発売から1年半以上後にSteamのセールで買ったのですが、今後もさらに安くなるだろうし、PS5本体が買えたらやりたいという人もいるでしょうから「買おうかな?」と思っている方の参考になればと思いこの記事を書いています。バグが多いと話題になっていましたが私が購入した時にはバージョン1.3になっており、この時点で進行不能になるようなバグに遭遇したのは2回だけなのでほぼ心配無用かと思います。
ゲームとしてはGTA5やRDR2などのオープンワールドゲームが好き、内容的にはSF映画やサイバーパンクな世界観が好きという人なら楽しめると思います。特徴は全編一人称視点(乗り物運転時は三人称も選べる)で進むこととレベルやスキルポイントといった要素があること。操作感はよくある一人称ゲームと同じでサクサク軽快な動きですが、ゲームパッドでプレイする場合は設定で視点の加速度みたいなのをゼロにしないと変な感じかも。
グラフィックのレベルは相当に高いと言えます。建造物やNPCに若干の「作り物感」は感じるものの、変な形の建物に無数のネオン看板、奇妙なファッションのNPCが織りなす世界はまさにサイバーパンク。綺麗に区画されたビジネス街、アジアっぽい街、開発が中途半端に終わってギャングが住み着いた街、工業地帯、そして砂漠という様々なシュチュエーションすべてサイバーパンクしていて見飽きません。朝日や夕日も美しいですよ。
私のモニターはHDR非対応ですが暗い場所から明るい場所に出た瞬間の眩しい表現は上手くされていました。HDR対応だとさらに眩しいのかな?
高い場所から街を見るのも美しい。
街から少し離れると凄まじい量のゴミが見れます。これもサイバーパンク感には重要な要素ですね。
戦闘は銃を使うとFPSゲームそのものなので慣れている人はサクサク進められると思いきや、このゲームには主人公にレベルがあり、レベルアップでスキルポイントを獲得し割り振ることができるので同じ銃でも主人公のスキルで威力が変わってきます。また武器も強化することで威力が上がるし、敵にもレベルがあるので高レベルの敵を倒すのは困難なんですね。スナイパーライフルで不意打ちヘッドショットしても自分が弱いとまったくダメージが入らないような世界なのです。地味なレベル上げは町中にいる悪そうな奴を倒すことでできますし、そいつらが落とすアイテムを売ってお金稼ぎもできるのですが、マップ中にある小さなイベントをこなしていけばレベルもお金も困らないくらい増えていくように調整されているので、特にダルいことはありません。
しかしスキルの割り振りポイントは決まっており、全スキルをMAXにはできませんからどんな戦闘スタイルで行くか?はある程度決めて振っていくのがいいかも。と言っても自分にとって何が楽しいか分かんないしスキルもパークも何が有用なのか分からなかったので、私は最初は適当に振ってプレイし、2周目はハッキングメイン、3周目は刀メインとプレイしました。メインストーリーと大型サブストーリーはもらえる経験値が多めで、それだけ進めても難易度ノーマルならクリアできるかと思います。
銃を使った戦闘はFPSそのものなので普通に楽しいです。ハッキングはエスパーになったような気分でサイバーパンクの世界観にも合っていますが地味かも。刀は超強いけど連打ゲーになりがちと一長一短あり。全スキルMAXにはできませんが2種類はほぼ最高まで極められるので、メインとサブで異なる距離とジャンルで戦えるよう育てると楽しめると思います。
ゲーム全体のボリュームはしっかりあるもののメインストリーのみ進めるとすぐ終わってしまうのでサブストーリーも平行して進めるのがオススメですね。政治家、刑事といった連中のお仕事を手伝ったり、ジョニーの過去のバンド仲間に会ったりでき、みんな良いキャラしているので面白いですよ。
日本語訳は完璧。さらにすべて日本語ボイスという豪華さです。ミッションのみならず、町中のNPC同士が話しているのも日本語ボイス。主人公のセリフは膨大な量になると思いますが、これを男バージョンと女バージョンで収録してあるのも気合が入っています。主人公の性別が変わると発展するロマンスイベントもあるし、ゲームスタート時に選ぶ生い立ちでゲーム中のセリフが少し変化するという要素もあるので、私は男ストリートキッド、女コーポ、男ノーマッドという順で3周プレイしましたが、戦闘スタイルも変えていたので飽きずに楽しめました。
服装の種類はやや少ないけど選べるので、好きなファッションでフォトモードを使って写真撮るのも楽しいですよ。というかゲーム中は一人称で自分が見えないので、一生懸命キャラクリした自分を見られるのはフォトモード時のみなのです。防御力に関しては、服自体の性能よりも追加で付けられるオプションが強力なので、オプションスロットが多い服が優秀となります。
車も個性的なものばかりで眺めていて楽しいですが、服と同じでちょっと種類が少ないかな。
サイバーパンクといえばビル群ですが田舎も風力発電の風車やアンテナでサイバーパンク感はちゃんとあります。
移動はファストトラベルポイントが多くあり、一度近くを通れば勝手に登録されるので二回目以降は楽に移動することができます。このへんはロックスターのゲームには無い親切な部分かも。ミッションで長距離移動させれることもありませんし。まぁRDR2で長距離移動させられるのは雰囲気重視で見れば悪くなかったんですけどね。
ということで世界観の表現が素晴らしいのでサイバーパンク好きなら絶対やるべきかと思います。アキラや攻殻機動隊の世界に入り込んだような体験ができるでしょう。レベル要素のあるアクションRPGとして見ても自分の体を強化できるようになると飛躍的に強くなって楽しいと思いますが、スキルや強化部品などを覚えるのはちょっとダルいかもしれません。最強に拘らないなら難易度ノーマルで色々な武器とストーリー(サイドジョブ含む)を楽しみつつ進めても40~60時間くらい遊べると思うので十分と言えますし、ハマれば最強目指して2周目をプレイするのも良し。ストーリーでイマイチ分からなかった人間関係なんかも再認識できますし、ある選択を迫られた時、どちらを選んでもストーリーは進むけど「あの時別の選択をしたらどうなったのか?」という気になる部分も解消できます。そんなこんなで私は240時間も遊んでしまったのでした。AAAタイトルとして恥じないゲームだと思うので、気になる人は是非プレイしてみてください。
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