ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

NDロードスター 納車から2ヶ月2000km走らせ車に対する接し方が分かってくると・・・最高の車だと思えてきた話

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NDロードスター 納車から2ヶ月2000km走らせ車に対する接し方が分かってくると・・・最高の車だと思えてきた話

ロードスター納車直後のイマイチ上がらないテンションに私は悩んでいました。車好きとして一番嬉しい時期のはずが、うーんこんなもんか?と冷めていたのです。

(私のロードスターは2022年8月登録のNAVY TOP)

MTの操作もコーナーリングもオープン走行も、すべて悪くは無いけど感動するほど良くもない。オープン2シーターのMT車に私は期待しすぎていたのか?車好きとしての情熱は冷めてしまったのか、と。でも普段の通勤に使い、伊吹山ドライブウェイやせせらぎ街道を嫁さんとドライブしたり、小2の息子と日の出を見たり徳山ダム周辺をドライブしたりして2000kmほど走らせているうちに心境が変化してきました。冷めていた一番の理由はロードスターを買ったら全く新しい感動があるのだろうと期待したけど、43歳というハシャグ年齢でもなければ過去にオープン2シーターを所有していたこともあって、気持ちいいけど予想の範囲内という感じに強烈なインパクトが無かったからだと思います。それがここ最近、ある程度乗り慣れて操作のクセをつかみ、共に生活しているうちにジワジワといいクルマだなと思い始めました。きっかけは堤防道路を息子とオープンドライブ中、ドアに肘を置いて頬杖をつきながら流していると「あれ?なんかスゲー幸せかも」と思ったことです。

(画像は嫁さんとドライブ中に撮影してもらったもの)

顔を撫でる風を感じ、息子とどうでもいい話をしながらぼーっと流す。癒やしです。軽量でMTのFR車ですからある程度スピードを出してワインディングロードを走らせるのが刺激的で気持ちいいと思っていたけど、まったり走らせた方がその時の私には刺さったのでした。この記事を書いている今考えれば、そんなシチュエーションならどんなオープンカーでも気持ちいいだろうとは思いますが、NDロードスターは強すぎず弱すぎないバランスでコントロールされた風の流れやエンジン音&排気音が絶妙であり、シーンや気分によって刺激と癒やしの両方を味わわせてくれるのです。さらに小振りで美しいスタイリングは所有欲を満たしてくれ、荷物もそこそこ載るのですからもう最高でしょう。

車のキャラクターについて思ったこともあります。以前の愛車であるミニ クラブマンや父のBMW330eは私が少々ワガママを言っても「ハイハイ、分かったよ」と応えてくれる有能な執事みたいなところがありましたが、ロードスターはちょっとキャラが違って「友達」というのが私の感覚です。ワガママ言っても「んなもん自分でやれ」という感じだけど、いっしょに遊ぶとメチャ楽しい。人馬一体をずっとキャッチコピーにしているロードスター、馬を自分の手足のように乗りこなすことを車に置き換えるのですが、立場的に人間が上で馬を操ると考えるより、対等な友達としていっしょに練習していくと考えた方が素敵で、ロードスターのことを「友達」と表現するのはアリかもしれない、などとロマンチックなことをオジサンながら思ってしまいました。

人馬一体というワードが出てきたのでこれについてもう1つ。ハッキリ言って私程度の腕ではその境地に至るのは難しいのですが、2ヶ月乗って慣れてきたこともあり変速は多少上手くなりました。ATは便利であるものの、シフトレバーとクラッチを介して真っ直ぐな道ですら人馬一体を体感できるのがMTのメリットかもしれません。特に意識することなく適当にシフトアップしても大きなショックを出すことがなくなったのは慣れてきた証だと思うし、ブリッピングを使ったシフトダウンも完璧に成功する率は低いもののそこそこレベルなら自然にできるようになってきました。軽バンと違ってエンジンの吹け上がりが良いのでブリッピングはしやすいですね。(軽バンは一瞬吹かしたくらいでは回転が上がらずリズムがつかみづらい)クラッチストッパーによって余分な踏み込みが減ったのもメリットが大きいように感じます。(自作クラッチストッパーの記事はこちら

アクセルペダルのかさ上げも良かった。ある程度ブレーキを踏み込めばヒール&トゥしやすい高さにアクセルが来たことによって、バッチリ決まる確率は低いものの多少回転が上がればガックン具合が軽減できるのは非常に良い。こちらは慣れるほど練習できていないのでまだまだ下手くそですがなんとなくできれば気分がいいし、やりやすくなったことで練習しようという気分になれますからね。(アクセルペダルかさ上げの記事はこちら

コーナーリングについてはワインディングで少し飛ばす程度で、対向車は怖いし強いGがかかるのは気持ち悪くなる、荷重移動がどうとかよく分からないド素人ですけど、素直にフロントが入ってい安定した姿勢で曲がってくれるという印象が最初から続いております。特別よく曲がるといった演出は無く、ハンドルを切れば外側にロールしつつスーッと曲がっていく自然な感じが好印象であり、細いステアリングと重すぎないパワステも身軽さが伝わってくるようで気に入っています。

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2L幌が出るかもと噂されていることについては、仮に自分が買うタイミングで1.5Lと2Lが選べたとしても1.5Lを買ったと断言できます。ハイパフォーマンスの車というのは普通に乗っていても余裕があって気分がいいですし、いざ踏めば刺激的な加速が楽しめ一粒で二度おいしいもの。しかしパワーが上がれば足回りを固め太いタイヤを履き、ブレーキと車体剛性の強化が必要になってくるワケで、そうなると車重増加は避けられません。こうなってくるとロードスターのキャラクターから少し外れてしまう気がします。マツダのことですから車重の増加は最小限に留めてくれそうだし、50kgくらい重くなってもそれ自体は私に体感できないでしょうから2Lのパワーだけ享受できそうな気もしますが、軽くてそこそこのパワーとしなやかな足で設計された車ですから、その旨味を堪能できるのは1.5Lだと思います。燃費はいいし税金も5000円くらい安いしね。

納車直後は遮音性の低さやロードノイズの大きさが気になったけど、慣れるとこのあたりは気にならなくなってきました。ただこれはあくまでも1人で乗っている時の話で、嫁さんと会話しながら走っている時はもう少し静かだったらなーと思います。特に高速道路は速度が高く長時間走ることになるので、その間声のボリュームを上げなければならないのはちょっとしんどい。軽量さがウリのロードスターにこんなこと言うのも何ですが、そう感じたのですから素直に記しておこうと思います。

あとは車の写真を撮る頻度が高くなりましたね。買ったばかりだからというもあるけど、造形が美しいロードスターは「カッコ良く撮りたい」という欲求が特に強いように感じます。

スマホの壁紙を車にしようと思ったことは今まで無かったけどロードスターはそうしたくなる魔力がある。

今のロック画面はこんな感じ。陰影とフェンダーラインがお気に入りです。

どう撮ってもカッコイイ・・・

昼間の真正面と真後ろは車高が高いのが目立ってしまうけど、暗い場所なら目立たないらしい。

長々と書いてきましたが要約すると、NDロードスターは刺激と癒やしと所有欲を高いレベルで満たしてくれる素晴らしい車です。あまりに刺激が強すぎると日常使いするのが疲れますし、癒やしに振りすぎると気持ちよく走れません。このバランスが最高に近いレベルで成り立っている車というのはそうそう無いのでしょう。デザインにおいてもコンパクトでありながら伸びやかでワイドに、シンプルで美しいと、フェンダーとタイヤの隙間が狭ければ文句のつけようが無い完成度です。(これだけは納得できないけどノーマルの足が好きだから触れないジレンマがある)以上、2ヶ月経って私なりに感じたNDロードスターの良さでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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