ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

改良型ロードスターのND2が2030年まで販売?開発期間たっぷりならハイブリッドロードスターのNEにも期待できる?

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2024年も2月中旬となり、大幅改良されたND2と呼ばれるロードスターの納車が始まっております。先日レスポンスというサイトにその改良型ロードスターの開発責任者である齋藤茂樹さんの対談が載っていまして、齋藤さんの理想としては2030年までND2を販売し、ギリギリまでNE型の開発期間を伸ばして良いものにしたいとのこと。私はこれを読んで、「こんなにも熱意を持って、時間をかけて開発されるのならば、ハイブリッドのNEロードスターは面白い車になるんじゃないか?」と思いました。

元の記事は【マツダ ロードスター新型】NDが2030年まで存続ってホント?開発者に聞いた改良型「ND2」の全貌となっており、記事の内容をざっくり書きますと、ロードスターの改良はサイバーセキュリティ法という国際法規に対応させる為で、これやらないと販売できないからやるんだけど、走りに関する部分の改良と内外装のアップデートも一気にやっちゃおうということで商品力を高めたそうです。んで今後は2026年に騒音規制の強化があるので対応させ、できれば2030年まで販売したいということでした。

改良モデルはND2と呼ばれているのでここでもそう表現させてもらいますが、そのDN2は僅かですがエンジン出力が上がっていますし、パワステのセッティングやグレードによっては新型のLSDで安定性を高めるなどで走りをアップグレード。外装はヘッドライトとテールライトはLED化して化粧直し、新型マツコネ搭載、先進安全装備のアプデ、センターコンソール側面をソフトパッド化、メーターの意匠を少し改良などなど、パッと見では大きな変化がありませんが商品力はかなりアップしたように思います。個人的には横長に大きくなったマツコネ画面が羨ましい。見た目が今風だし解像度も高そうだし。

ND2をできるだけ引っ張りたい理由というのはハイブリッドになるであろうNE型の為に小型軽量なバッテリーとモーターが必要だからですね。ハイブリッド設定がある車種はガソリン車より価格が高いけど燃費が良い訳ですが、当然バッテリーとモーターを積むのですから重くなりますし搭載スペースも必要です。ロードスターは軽さとコンパクトさで運動性能を高め、大人2人とある程度の荷物が積め、さらに手に入れやすい価格なのが魅力。ミニバンやSUVのように元が重くてデカい車なら重量はしゃーないかで済みますし搭載スペースも確保しやすいですが、軽くて小さなロードスターには死活問題です。

それがあと5、6年待つことができる(開発に3年かかるならあと2、3年だけど)なら、全固体バッテリーが実用化してたりモーターが高性能化していたり、それを制御するコンピューター性能が上がっていたりする可能性が高まる。できるだけ軽くコンパクトなハイブリッドシステムで、走る楽しさを邪魔せず自然な制御ができるようにしてやる!という開発者の想いがND2を引っ張るところに感じられます。

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それにしてもNDは2015年発表ですから2030年まで売るとなると15年・・・これって凄いことですよね。古いとこだとミニとかビートルなどの国民車、現在だと旧ジムニーなんかもモデルサイクルは長めですけど、何かに特化した車というのは、その特化した部分が時間が経っても他に負けないから魅力を失わず、結果としてモデル末期でも一定数売れるんですよね。ロードスターもまさにそれ。

 

15年販売するということに対して、ロードスターの走りのコンセプトである人馬一体というのは普遍的な魅力なので何年経っても衰えることはないと思いますが、NDはデザインがまったく古臭くないのが素晴らしいところです。過度な装飾が無くシンプルで躍動的なボディラインで勝負しているからだと思うのですが、その魅力が衰えていないのは改良型のND2に現れています。夜見ればライトの光り方が違いますが、それ以外はロードスターに詳しくない人が見たらどこが変わったのか分からないくらい同じですよね。軽い手直しはするけど、大きく変える必要が無い、あるいは変えるとバランスが崩れるというくらいに元のデザインが完成されていたのだと、ND1オーナーとしては嬉しくてたまりません。普通はマイナーチェンジだと新しいイメージを出す為にバンパーデザインを変えたり、なんならライト類の形も変わるのにね。

ということでロードスター開発陣の熱い想いを感じハイブリッドになるであろうNE型に期待が持てたし、同じくらい強い想いで作られた現行のNDロードスターを所有し乗れることを誇らしく感じた記事でした。