家庭で充電できるPHV車である330eは、充電プラグを接続する部分が左フロントフェンダーにあります。これが外観で一番の違いですね。他にはCピラーにeDriveのエンブレムが付いていますがパッと見では分からないでしょう。その充電プラグカバーを開けるとこんな感じ。
周りが薄っすら紫色に光っているのがオシャレ。この光っている部分がインジケーターになっており、意味はカバーの裏にシールが貼ってあります。プリウスPHVはカバーを開けると接続部分に蓋がありましたが、BMWには無いので充電プラグを接続するだけ。一手間省けます。防水の為のシーリングが上手くしてあるんですね。
プラグを接続したところ。色がオレンジなのはチェック中のサインですね。この後すぐに青の点滅になり、しばらくすると消えます。車のドアロックをかけるとプラグも抜けなくなるので、一応充電器の盗難防止っぽくなっています。満充電までにかかる時間というのは電流次第なのでけっこう変わると思いますが、我が家は電流が低いみたいで4~5時間くらいかかります。基本的に夜充電しているので、5時間かかっても困ることはないですね。
あまり見る機会はないのですが、充電中はメーターのインフォメーション部分に満充電までの時間が表示されます。下のバーはEV走行できる距離で、過去30km分の電費から計算された距離が表示されています。
プロによる試乗レポートではあまり見ない、充電に関して設定できる項目について。この辺はオーナーになって「こんなことできるのか」となるパターンが多い気がします。まず上の画像にあるように、プラグ接続で即充電するのか、電気代の安い時間に充電するよう時間をセットするのか、という設定。親切ですね。もう1つは出発時刻を設定し、その時間に合わせてエアコンを作動させるというものです。冬のヒーターは大きな電力を必要とし、EV走行できる距離を縮めてしまいます。なので出発前、充電プラグが接続されている間に室内を温めておけば、その後ヒーターを弱くしても快適であり、EV走行距離が少し伸びるという考え方らしいです。ちなみに出発時刻は2つ設定して記憶と呼び出しができるのが便利。まだ使ったことありませんが、冬になったら使ってみたいと思います。しかし深夜電力の時間を設定したら朝7時とかは外れると思うのですが、その場合エアコン設定とどちらが優先されるのでしょうね?
ガソリン給油口のカバーロック解除ボタンがあるのも特徴です。通常BMWはドアロックが解除されていれば、給油口カバー自体を押せば開くはずですが、PHV車は室内にロック解除ボタンがあるんですね。PHV車は使い方によってはガソリンを長期間入れずに走る人がいる。その場合タンク内にガスが溜まり、一気に給油口から抜けるのが危ないので、安全な場所からガスを抜く為のスイッチだそうです。押すと小さな「キュィィン」というモーター音がした後、ガシャっとロック解除音が聞こえます。
マフラー拡大。左側にフラップがあるのですが、これは他の3シリーズだとどうなっているのでしょうか?素早くエンジンを温める為の装置だとどこかで見ましたが、実際はどうなんでしょう?スポーツモードにしたら開いて爆音になるとかの方が私は嬉しのですが、そういうワケではなさそう。
覗き込んだ図。何かのユニットと電気コードが見えますから、条件によって開いたり閉じたりしているんでしょうね。
トランクです。この下にバッテリーが収められているので底板の高さが他の3シリーズセダンより10cmほど高いです。カタログでの容量も普通は480LですがPHVの330eは370Lとなります。床下収納は一切無し。我が家の使い方ではまったく不便はありませんが、大量に荷物を積む時には影響が出るかもしれません。しかし・・・そういう人はツーリングかX3あたりを買うような気もしますが・・・
ガソリンタンクの容量が少ないもの330eの特徴です。実は細かい違いでディーゼルである320dもガソリンの320iや340iよりわずかに少ないんですよ。320i、340iなどのガソリン車は60L。ディーゼルである320dは57L。そしてPHVの330eは41L。ガソリンとディーゼルの差はわずかですが、PHVの41Lはちょっと少ないですね。個人的にトランクの床はもっと上がっていいので50L欲しいところなのですが、それだと本当にトランクが狭くて困るという人も出てきそうなので、バランスとしてはいいところなのかもしれません。
PHVとは言え電気のみで走れる距離は25km前後。よって1日で長距離走りたい、という場合には、ほぼガソリンで走ることになります。高速道路だと17~18km/Lくらいの燃費となる330eは、燃費18km/Lで738km走れることになりますが、これが60Lの320iなら1080kmです。ディーゼルの320dが燃費20km/Lだとすると1140km。タンク容量は無給油で一気に走ることができる距離に直結するので、ここだけは大きく負ける部分ですね。余談ですがガソリンの残量計が目測で35%くらいの位置で給油した時、32L入りました。35%だと26L給油になるはずなのですが、ちょっと差があります。これは前半はあまり針が動かず、後半は前半の感覚よりすぐ減ったように感じるタイプでしょうか・・・
ということでガソリン車とPHV車の違いを紹介しました。PHV化で失ったものはトランク容量とガソリンタンク容量です。この辺は使い方次第ですから、購入を考えている方は、積む荷物の大きさ、主に走る距離などを考えると結論が出る部分だと思います。走りの面では静かなモーター走行とエンジン&モーターブーストの加速が楽しめ、乗り心地も良いのでメリットが多いと私は思っています。
youtubeに同じ内容で動画をアップしました。この記事を最後まで読んでいただいた方には意味が無いかもしれませんが、一応リンクを貼っておきます。最後に伊吹山山頂で撮ったタイムラプス動画を入れてみたのですが、なかなかいい感じでした。
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