ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

フォルクスワーゲン ゴルフR 6MTに試乗

calendar

reload

フォルクスワーゲン ゴルフR 6MTに試乗

さて、偶然に試乗することができたゴルフ7.5のR。しかもレアな6速MT車であります。

シートは素材が標準でレザーになるものの、座り心地やサポートはGTIとよく似ています。レザーは柔らかくも固くもないのですが、ややしっとりしており質感は高いですし、滑ることもありません。柔らかすぎるレザーは座り心地は良いのですが耐久性が大丈夫か?と不安になりますし、硬すぎると耐久性は高そうだけど座り心地や質感がイマイチとなるのですが、ちょうどいいバランスのレザーシートだと思います。


クラッチは310psを受け止める割に軽め。MTの試乗というのは経験が少ないのですが、スイフトスポーツと同じくらいでしょうか。シフトの操作感は独特で、入れる感触は非常に軽く、ストッと入ります。走っている最中は抜いて入れるという操作になるワケですが、抜くのと同じくらいの力でストッと入るのです。私が今まで乗ってきたMT車はインプレッサSTI4、MGF、アルファ147なのですが、そのどれよりも軽い。そして例に挙げた車は多少ゴリっとかゴクッという感触が入る瞬間にあるのですが、それがほぼ無しというのがRのシフトフィールでした。ストロークに関しては手首だけで操作できるほどショートストロークではなかったですね。

緊張しつつ少しアクセルを踏んでクラッチを繋ぎますが、スタートはとてもイージーで半クラッチの幅はしっかりあるみたい。ミートポイントはスタート時には丁度いいと感じたのですが、1速から2速へ変速する時には毎回ギクシャクしてしまいました。どうも私の思っているポイントより繋がるのが上(より多くリリースした位置)にあるみたいで、ちょっと慣れたところで急加速に挑戦したら、シフトアップ時のアクセルとクラッチリリースのタイミングが合わず、空ぶかししてしまいました・・・動画があるので、見てもらえば分かると思うのですが、カッコ悪いですね・・・

低回転からトルクはしっかり出ているのでアイドリングスタートは余裕です。もしかすると2速アイドリングスタートもできるかもしれません。

スポンサーリンク

少し慣れてきたところで冷静に乗り心地を観察してみると、ノーマルモードはゴルフGTIと非常によく似ており、ゴルフ ハイラインよりもちょっと硬いけど十分に快適という感触。長距離ドライブも楽々こなせそうなほどです。レースモードにすると確かに硬くなり突き上げも感じますが、さほど不快感はありません。強固なボディ、硬いながらも必要な分はしっかり動くサスペンションの成せる乗り心地なのでしょうか。私の場合、常時この乗り心地でも許容範囲かもしれません。

ハンドリングは、いつも以上に安全運転だったので何も分からないも同然です。パワステの重さが軽すぎず、切った感触も滑らかだな、という程度です。Rは4Motionと呼ばれる4WDなのですが、後輪にトルクがかかっているのかもまったく分かりませんでしたね。

エンジンも、恐らく試乗中にちょっと踏んだ程度では100~120psほどしか使っていないと思われるので、その実力の片鱗に触れた程度といった感じです。それでも回転の上昇は鋭く、しかも非常にスムースなのは分かります。音もいいですね。低回転からアクセルを踏むと、3500rpmくらいまではロロロッというビートの効いた音で、それ以上になるとフォーンと伸びのある音になるといった感じ。エンジン音をレースにしてもこの特性は似ていますが、音量は明らかに大きくなり、引っ張ってシフトアップした時のブォッ!と、アクセルオフ時のバブリング音が気分を盛り上げてくれます。普通に使っていると少し五月蝿いかもしれませんが、ワインディングを走る時なんかは絶対気持ちいいでしょう。また、レースモードの音は作られたものをスピーカーから出している説があるのですが、乗っていて不自然な感じはありませんでした。よって仮にスピーカーから出していたとしても、ドライバーが気持ち良ければそれでいいってことですね。もし違和感のある場合はサスペンション、エンジンレスポンス、エンジン音など、それぞれノーマル、レースと設定してカスタム保存できるはずなので、サウンドはノーマルにしておけば良しといったところでしょう。

しばらくレースモードで走らせた後にノーマルモードに戻してみると、音は静かに(と言ってもGTIのスポーツくらい)なり、乗り心地もしっとりしたなーと感じます。なるほど、これは普段乗るならノーマルモードだなと考え直しましたw アクセルレスポンスは大人しく乗っている限り、そんなに鋭くなった感じはしませんでしたが、音と乗り心地はけっこう差があり、気分やシーンによって使い分ける甲斐があるというものです。

MT車の試乗はやや緊張するものですが、ゴルフRは乗ってみるとけっこうフレンドリーな車で、1→2の変速だけはもう少し練習が必要でしたが、それ以外は乗りやすい車だったという印象です。恐らくDSGモデルならさらにフレンドリーなのでしょう。ゴルフシリーズの頂点に君臨するハイパフォーマンスモデルということで、普段の使い勝手は若干硬い乗り心地と大きめ排気音ではあるものの、ハイラインに遜色ない快適性を持ち、いざムチを入れれば快音を響かせぶっ飛ぶように加速する二面性を持つ車でした。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す