これは絶対売れるだろうと思われるスズキのXBEE(クロスビー)に試乗してきました。クロスビーはイグニスのシャシーにハスラー風のボディを載せた車で、全車マイルドハイブリッドという点もイグニスと同じなのですが、エンジン&トランスミッションはスイフトRStに近いという成り立ち。ハスラー風のボディと書きましたがそれは一見すると、というだけ。軽自動車の制約から解き放たれ大幅にデザインの自由度が増しており、フェンダーの膨らみや前後バンパーの出っ張りなど、ちょっとしたゴツさ、道具っぽさ、丸いヘッドライトと豊富なボディカラー(ツートンカラー含む)によるポップさなど、楽しい要素満載のデザインとなりました。今回はそんなデザインを画像で見ていきたいと思います。試乗車はフラッシュイエローメタリックのツートンカラー。カタログにも出てくるカラーで明るい色にブラックルーフ&ホイールが似合っていますね。まずはサイズやパワーをイグニス、スイフト、ハスラー、ミニ3ドアと比較してみましょう。
ホイールベースやトレッドはイグニスと同じで、全長と全幅も近いのですが全高は+110mmと差があります。F56ミニ3ドアとは全長が近かったので載せてみましたが、全幅は55mmもミニの方が大きいんですね。
最初にも書きましたがフラッシュイエローメタリックとブラックルーフの組み合わせはいいですね!まぁクロスビーのボディカラーはどれも似合うので、買うとなると非常に悩むと思います。こういった派手なカラーもいいのですが、キャラバンアイボリーパールメタリックやクラッシーブラウンメタリックとホワイトの組み合わせもシックでイイ・・・悩ましいぞ・・・さらにアクセサリーでボンネットやトランクのストライプがあったり、ドア下部(ドアスプラッシュガードパネルと呼ぶらしい)にチェッカー、等高線柄や迷彩、ウッド調などのデカールがあったりと、楽しさ無限大。可愛くもカッコ良くも両方イケるずっちい車だっ!
未塗装樹脂バンパーにシルバーのガーニッシュで「ギヤ感」が増すのです。ハスラーではこの出っ張りは僅かなのですが、普通車のクロスビーならより出っ張らせることができる。
リヤも同様。デザイン上この出っ張りはけっこう重要だと私は思っています。
真横から見ると車高の高さと立ち気味のAピラー、未塗装樹脂のフェンダーカバーで全体としてはハスラーっぽい印象。しかしリヤドア後部からガラスが上下に狭くなり、クォーターウインドウも付く、しかもリヤガラスは少し寝ているという3つの効果で真ん中から後ろは躍動的に見えます。
最近は軽自動車でも白ナンバーを付けている車がけっこういるので、対向車のハスラーとクロスビーをデザインで判断するのはなかなか難しいです。もうサイズ感と縦横比くらいしかないかもで、全幅約20cmの差はけっこうあることと、ハスラーの全幅÷全高は約0.89ですが、クロスビーは0.98。つまりハスラーは縦長に見え、クロスビーはほぼ四角なので安定して見えればクロスビーということになります。
この部分だけ見るとミニっぽく見えますね。
ドアの真ん中は少し凹んでおり、樹脂部分で盛り上がっています。画像で見るより実物を見ると迫力があり、私の好きな部分。
インテリア全景。アイボリーのパネルは全グレード共通で、もし気に入らなければアクセサリーでブラックやオレンジなどに交換できますが、意外に高価でダッシュボード2面が約3.2万円、ドア4面が約4.8万円します。試乗車はナビ無しでしたが、位置的に何らかのモニターを入れるのは必須。ナビは20万円から10万円。スマホにナビをまかせる場合には2DINの6.2モニター&オーディオプレーヤーが約4.7万円であり、見栄えはバッチリでオプション代を抑えることもできます。
トグルスイッチ風のエアコン操作部分はイグニスと似たデザイン。全体の質感はどうしてもプラスチックっぽさを隠せませんが、アイボリーのパネルやこのエアコン操作部分などのデザインは秀逸で、見ていて楽しい気分にさせてくれます。
左上にシガーソケットっぽいサイズのカバーがありますが、どうやらナビとipodやUSBメモリーを接続するUSB端子用みたいで、対応ナビを装着した場合のみ2800円でここがUSB端子になるみたいです。接続ケーブルはパナ用、パイオニア用、ケンウッド用と3種類あり、お値段なんと4600円!そのへんのUSBケーブルでダメなら買うわ、ですね。
シートのパイピングとサイドのカラーはボディカラーで変わってくるのですが、ボディカラーがイエローツートンの場合とスリートーンのミネラルグレー×ホワイト×イエローの場合はシートがイエローに。オレンジツートンとブラック×ホワイト×オレンジのスリートーンの場合はシートがオレンジとなり、他カラーはすべてアイボリー(グレーっぽい)となります。レッドやブルーから「え?俺らの立場は・・・?」という声が聞こえてきそうですが、あまりバリエーションを増やすことはできず、仕方ないところなのでしょう。
上がクロスビーのメーター。下はイグニスのメーター。よく似ていますが文字盤はシンプルな色使いの方が見やすく、イグニスの方がいいですね。
後部座席はスライドできるのですが、写真は一番後ろの状態でかなり広いですね。レッグスペースはデミオの倍以上ありそう。
座ってみました。いつも狭い車に乗っているので落ち着きませんw
後部座席が一番後ろだとトランクの奥行きはそれなりに狭いのですが、荷物の大きさによってはわざと狭くして動かないようにする、ということもできそうで、やはりスライドできるのは便利。
運転席のドア位置張り。プラスチックっぽいのはどうしようもない部分ですね。ドアの閉まる音はバムッと気密性の高そうな音で、後席のドアも前席よりやや軽い音になるものの差は小さくいい音でした。乗り降りのしやすさはどちらも非常にしやすいもので、腰痛持ちの方でも楽々でしょう。
シートヒーターが全グレード標準装備なのは嬉しいところですが、お尻のみ、そして温度調節が無くONかOFFのみ。しかもけっこう熱く、ボルボでいくと3段階の一番強いくらいです。(330eとクラブマンにはシートヒーターが付いていない!デミオ テーラードブラウンは3段階)お尻だけでもいいので、せめて2段階の調節が欲しいところ。
さてそういうワケで、外装に関しては文句なくカッコイイし、カラーリングも楽しく選び甲斐がありそう。内装はメーターの色使いとシートヒーターの温度が高いという細かい部分が気になりましたが、エアコン操作パネルのデザインはナイス!シートのハニカム柄、イエローのアクセントもGOODで、上級グレードのMZで200万円というのはなかなか魅力的な値段かと思います。
試乗した感想はこちら。生活に彩りを!街乗り快適仕様 スズキ クロスビーMZ 試乗
残クレを考えてみた記事はこちら。クロスビーを残クレで買うとしたら? 3年で残価37%、頭金50万で毎月約4万円
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