ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

マツダ ドライビングアカデミーに参加してi-DM 5thステージで加点は狙えるようになった?結果:かなり出せるようになる

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ロードスター納車から1年経ったあたりでi-DMが面白い機能だと思い、その時3rdステージだったので上限解放(ロードスターの場合はメーターに付いている棒をシステムON、エンジンOFF状態で6回連打すると選択モードになるので5thを表示させて長押しで決定)して5thステージを目指しました。詳しくはその時の記事をご覧くだくとして、5thステージは流石に難しかった。半年間乗っていてアクセルは狙って青にできるしブレーキもやりやすい場面なら狙えるものの、ハンドルだけはどうやったら青になるんだ?という感じ。たまーに青が点くんですけど条件がよく分かんないんですよね。そんな感じなのでアベレージは3.8~4.2くらいでした。

それがマツダ ドライビングアカデミーに参加してどうなったかと言うと、普通に4.6以上が出るようになり、運がいいと5.0が出ることも!

まぁ5.0はホントに運なのですが、平均的に4.6が取れるようになったのでアベレージもグイグイ伸びていきます。ドライビングアカデミーで3.5くらいまで下がったアベレージが

数日で4.7ですよ。これは5thステージで星が付くところまで来たのではなかろうか。ステージUP直後は「なんじゃこれ?絶対ムリだ」と思っていたのにドライビングアカデミーの効果すごいわw ドライビングアカデミーの内容について興味のある方は前編後編からどうぞ。

ちょっと前置きが長くなりましたが、ドライビングアカデミーの何がそんなに効いたのか?というのをお話したいと思います。人によって「これは知らなかった!実践したらめちゃくちゃ効いた!」というポイントは違うものだと思うので、あくまでも私の場合は、です。

まず定常円旋回。低μパッドでドリフトのマネ事ができるのか!と期待していたら普通のアスファルトでやることを知ってがっくり。やることもi-DMがどんな操作をすると青や白の判定を出すのか試すみたいな内容で、だいたい分かっているんだけどなーと思いつつやっていたらある発見をしました。それは「ゆっくりハンドルを切っていけば思ったよりGをかけても緑判定のまま」ということ。急な操作は即白判定ですが、グゥゥウっとGをかけていくと緑なんですよ。ハンドルは青になる条件がイマイチ分からないから白にならない運転をするしかない。その為にはなるべく横Gをかけないよう速度を落とすしかないと考えていましたが、横G自体はかけても良いのなら、白ランプは急操作に対して点いていたのだと知りました。

続いてマツダ ドライビングインストラクターの小坂さんを助手席に乗せてアドバイスがもらえたパイロンスラローム。

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特別?に2回チャレンジさせてもらえたのですが、助手席の人とダンスを踊るようなハンドル操作を、というアドバイスをもらったんですね。ダンスなんてしたことないのでイメージですけど、i-DMは同乗者の頭の揺れを穏やかにしつつ一定のGをかけると青ランプになると座学で教わりました。(ネットで調べても出てくると思うけど)運転手はこれから自分でする動作に対して首に力を入れるので頭は揺れませんが、同乗者はそうはいかず急ブレーキすれば頭は前にガクンと揺れるし、急ハンドルすれば横に大きく揺れちゃいますよね。これを緩やかにする為に、ハンドル操作ならまずは予備動作として少し切って車を曲げ始めるGをかけ、同乗者に「これから左に曲がるよ」というメッセージを送ります。最初はゆっくり、徐々に切るスピードを上げて本格的に曲げていき、カーブの大きさに合わせて一定の舵角をキープ、戻す時は切る時の逆で操作してあげると、同乗者は自然と「次にこういうGが来るんだろうな」と予想がついて頭がガクンとならずにスーッと傾くはずです。こうやってGを穏やかにかければ運転手もガチガチに力を入れる必要は無く、同乗者と頭の動きがリンクするのをダンスと例えたのだと思います。速度によって横Gは変わりますから、ハンドルの切れ角だけでなくアクセルやブレーキによって横Gをコントロールする技術も必要であり、2の動作を同時かつ滑らかに行うのはメチャクチャ難しいですけど、その分チャレンジしたくなるというものです。

座学での講義とドライビングポジション最適化も効いていると思います。私のロードスターはMTであり、運転しやすい姿勢を取るとアホみたいなドラポジにはならないのですが、それでもシートバックを1段起こしてハンドルを下げるとより運転しやすくなった気がします。

極めつけはパイロンで作ったミニコースを走るにあたってレーシングドライバーの解説で聞いた言葉でした。加藤選手と小俣選手、どちらの言葉だったのか忘れちゃいましたがコツというか心得を解説している時、「スピードを出してコースを走るならハンドルは素早く切らなきゃ曲がれないと思いがちですが、実際にはスピードが出ている時ほどハンドルはゆっくり切らなければなりません」というものです。これ聞いた時、マジで脳味噌に落雷を受けたような衝撃がありましたよ。でも現実的に考えるとハンドルは素早く切らなければコンパクトなコースは速く走れません。ではどうするのか?切り始めはゆっくり、そこから徐々に素早く切り込むというスラロームで学んだのを速く正確に行うのでしょう。ブレーキとアクセルも同時に。

そしてお二人が運転するロードスターの助手席に乗り、プロの運転というのがどういうものなのか体験できるというカリキュラム。(上の画像は私の運転)ここでさっきの言葉が理解できました。メチャクチャ速くてすごい横Gなのにハンドル、アクセル、ブレーキ、すべてにおいて急な動きが無いのです。ハンドル捌きを観察すると、それなりに早く切っているはずなのにゆっくり操作しているように見える不思議な感覚。レーシングドライバーお二人の運転は外から見ていても車が急な動きをしておらず、スッ、スッとロールして曲がっており、まるでダンスを踊っているように見えます。小坂さんの言うダンスという例えは車の動きも含めてなのかもしれません。

あとレーシングドライバーが運転しているとロードスターってこんなに速くスマートに曲がるものなんだなと関心しました。いやー、ロードスターは軽いし重心も低いのでかなり走れるのは納得で、CX-60を本気で走らせるデモンストレーションの方が迫力はあったんですけど、ノーマルロードスターのポテンシャルを体感できたのは大きかったです。足を固めればロールが減ってハンドリングはダイレクトになるのでしょうけど、荷重移動を感じながらヒラヒラ走るというは良いもので、特に公道で安全に運転を楽しむには速度を考えてノーマルの足というのは良いものなんだと思います。

ということでドライビングアカデミーの体験から私は5thステージのハンドルで青ランプを点けるコツとして、横Gはある程度かかってもいいから切り始めはおだやかに、そこからグイーッと切り込むということを学びました。そう意識して操作すると、確かにGがかかっても白にはならず青が点くのです。青を狙うにはある程度の横Gが必要なのでミスるとすぐ白になるし、まだまだ青よりも白になる率が高いけどハッキリと出口は見えました。

一般道でやるならやや大きめで回り込むようなコーナーがいいですね。事前にちょうどいい速度が見つけやすく、じわーっと切り始めてから徐々に切り込んでいくという動作を時間をかけて(と言っても1.5秒くら)できますから。小さなコーナーでやろうとすると切り始めから最適な切り込み角にもっていくまでの時間が短くなり、白か青かシビな判定と戦うことになります。

そんなことを踏まえて嫁さんと藤橋周辺へドライブに行ってきました。本当は三方五湖に行きたかったのですが、曇だし黄砂が酷くて真っ白な海見てもテンション上がらないなーってことでi-DM練習ドライブです。ついでにマフラー音を録る為にマイクを買ったからそのテストも兼ねて。

白になることも多々ありますが、ちゃんと青も出て非常に良い練習になりました。コーナーの大きさに合わせて切り始め→切り込む→戻すという一連の動きのタイミング、早さを理解すれば5thステージでもハンドルで青を出すことができます。帰り道は5thステージがちょっとダルいのでドライバー選択から2を選択。これは遊び用の2ndステージなのでかなり飛ばしても(と言ってもタイヤが鳴くまでまだまだ余裕はある)白になりづらい&青が出まくって楽しいのですw スピードを上げてコーナーに侵入すると車のロールが大きくなってグゥウウと外側のフロントタイヤに荷重がかかるのが分かり、ハンドルを戻しつつアクセルを開いていくと横Gが加速Gに変化していくのが分かって気持ちいい! 上の画像だと3速で回転が低いですが、2速3000rpmくらい回っていた方が加速時の音も気持ちいいんですよね。別にアクセルをベタ踏みする必要はなく、ジワーッと踏み込んで音と加速Gが同調して上昇していく様を楽しめば、危ない速度にはならずドライバーは気持ちいいというハッピーな世界なのです。ロードスターと人馬一体になれた気がするドライブでした。ちなみに横に乗っていた嫁さんも特に気持ち悪くなることはなかったそうで、体調にもよるのでしょうけど下手糞な運転ではなかったのだと思います。たぶん。

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