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40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

2017 VW ゴルフ7.5 GTI 試乗

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2017 VW ゴルフ7.5 GTI 試乗

マイナーチェンジして7.5と呼ばれるようになった後期型ゴルフ。すでに1.4Lのハイラインには試乗済みですが、今回はGTIに試乗することができました。ゴルフGTIと言えばホットハッチの元祖でありますが、最新の洗練された乗り味を誇る7.5のGTIは果たしてどんな車なのか?非常に楽しみな試乗でした。ハイラインの試乗はこちらからどうぞ。

今回もyoutubeに動画をアップしてありますので、合わせて御覧ください。スポーツモードで高めの回転からシフトアップした瞬間に「ブオッ!」っと息継ぎするような音がカッコイイですよ。

GTIには事前にカタログスペックを見てから試乗に望みました。表も作ったのでどうぞ。

エンジンが2Lになり、ハイラインよりかなりパワーアップしています。最近の2Lターボエンジンとして他社と似たようなスペックですが、車重が1380kgですから加速は良いです。エンジン音も良いし、嫌な振動無くスムースに回るとても良いエンジン。ハイラインも必要にして十分なパワーがあるので一般道で不満に感じることはまず無いのですが、やはりエンジンは数ある車を構成する部品の中で最重要である、とハイパワーな車に乗ると改めて感じます。ハイラインは優等生すぎるんですね。GTIは優等生ではあるけど、ちょっとワルな面もある、という感じ。

乗り心地はと言うと、ちょっとだけハイラインよりコツコツくるかな?という程度で、良いと言っていいレベルです。試乗車は1インチ大きい18インチのホイールを履いていましたが、この程度のコツコツに文句がある人はそもそもGTIに興味は無いでしょう。

試乗車にはオプションでDCCというアダプティブシャシーコントロールが付いており、エンジンレスポンスや足の固さが変えられるのですが、タウンスピードで乗っている限りは明確に足が固くなる感じましませんでした。速度を上げてコーナーを曲がると踏ん張りが変わるんでしょう。ちなみにDCCの値段は21.6万円で、18インチのホイールも含まれるお買い得なオプションなのですが、なぜか単体では装着できず、タッチ画面のディスカバーPro(22.6万円)と液晶メーター、LEDヘッドライトなどのセットであるテクノロジーパッケージ(17.2万円)を同時に付けなければいけないというズルい設定です。GTIはシルバーとブラックのツートンホイールが標準かと思っていたら、あれはDCCに含まれるオプションというのを初めて知りました。

GTIの定番であるタータンチェックのシートはパンと張りがあり、カチっとした座り心地で姿勢良く座りたくなるタイプ。サイドサポートも良いです。ちなみにポジション調節は手動式。3シリーズMスポのシートと比べても張りが強いGTIのシート、それに対して少しだけ沈む感触のあるMスポシート。すっぽり体が収まる感もMスポシートの方があり、想定されるドライバーの体型がGTIの方が割腹のいい人なのかな?

ブレーキのはディーラーから出る前の一時停止でカクッとなりました。初期のパッドの食いつきがハイラインよりも強いみたいですが、踏み応えはあるので慣れれば気にならなくなります。やや急ブレーキになる場面がありましたが、姿勢変化は最小限でガッチリ効きます。ハイラインでもしっかりしているのですから、GTIなら当然ですね。

DSGのシフトの速さはアクセルを踏み込んだ時に「はえぇなっ!」と感じます。回りの流れに合わせて走っている時はただのATのように滑らかに変速すのに、いざムチを入れるとスパッと繋がりショックも無しという完璧な仕事をしてくれます。表にあるようにGTIのギヤは6速ですが、これは湿式DSGが6速しかないっぽいから?コンフォートラインとハイラインは乾式DSGで、そのギヤボックスは7速。湿式と乾式の違いはこちらのサイトの方が非常に分かりやすく説明してくれていたので助かりました。湿式の方が大きなトルクに対応できるとのことですが、では最強のゴルフRはなぜ7速なのか?コストが高いけど湿式7速もあるのでしょうか?

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スポーツモードにするとエンジン音まで変わるのが面白かったです。本当にエンジン音が変化しているのではなく、スピーカーから作られた音を流しているかも、と営業さんと話していたのですが、音自体はV8になったりせず(プジョーにV8のエンジン音になる車種があったはず)直4の音です。ちょっと野太くなり、引っ張ってシフトアップした時にはハイパフォーマンスカーの様な「ブオッ!」という息継ぎ音が聞こえてきてテンションが上がるんですよね。これはイイ!

スポーツモードというと、3000rpmくらいを維持し、交通の流れに合わせてアクセル一定で走っている時にもシフトアップせず回転を維持する傾向にありました。この特性だと周りに人や車が多い時には使いづらいですが、いざ山道を飛ばして走る時には気持ちよく走れるでしょう。BMW330eのM/Sモードはしばらく一定速で走るとシフトアップするんですよ。8速あるので、普段より2段下でしばらく走り、その後アクセルを踏まれなければ1段上げるという感じです。この方式は町中でも使えますが、山道での刺激は少し薄まるかな、と思います。

最後に燃費ですが、コールドスタートで20kmくらい走り9.9km/Lと表示されていました。スキあらば踏んで加速を楽しんだ割にはいい数値かと思います。普通に走れば12~13くらい、空いた道を走れば14~15くらい走るのではないでしょうか。

ということでまとめです。最初に書いたように勉強もスポーツもできるハイライン。GTIはハイラインと同等の成績でスポーツもできるし、さらに空手とかボクシングとか格闘技までやっている感じ。エンジンの刺激というのは魅力が大きく、いつでも痛快で爽快な加速が楽しめるのはいいものです。それで価格がハイラインと74万円差ですから、ちょっと頑張ってでも買う価値アリ。むしろ割安感すらあります。ただ、オプション三種の神器を付けると総額461.4万円となってしまうので、付けるか付けないかは悩ましいところで、いっそオプション無し、浮いた60万円を好きなホイールとマフラー交換に使う、というのもアリかと思いました。

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