ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2022年9月、MT車に乗りたくてNDロードスター NAVY TOPを購入しオープンドライブを楽しんでいます。

俊敏さと快適さを併せ持つミニ クラブマン(F54) クーパーD 試乗

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俊敏さと快適さを併せ持つミニ クラブマン(F54) クーパーD 試乗

ボルボの車検前に買い替えを検討しているミニ クラブマン(F54)に試乗してきました。スタイル的には3ドアが好き、でも不便だから5ドア?5ドアならクラブマンもいいのでは?いやいっそクロスカントリーでもいいかと、考えがまとまらないままディーラーへ赴いたのですが、運転席に座ってみたり、後部座席に座ってみたり、トランクを開けたりしているとクラブマンが今の私にはベストに感じて、まず試乗させてもらうことに。一応ディーゼルを考えているので、クーパーDに乗らせてもらいました。

ドアを開閉する感触と音は独特でした。高級感のある音というのは、ドムっという類の気密性と重厚感のある音だと思うのですが、クラブマンのドア、というか5ドアもクロスオーバーも、ガチャリと重々しく閉まる音なんですよ。それプラス気密性のドムが混じった感じ。操作に力がいることはないので実際のドアの重さは普通だと思うのですが、この感触はなかなか良く、ミニに乗るという気分が高まります。ドアノブも細いけど厚みがあり、これまたいい雰囲気。

ミニとは言ってもクラブマンのサイズはゴルフ7と同じくらいのサイズで、運転席に座っても広々していますね。シートのサイズも十分。コンフォートタイプのシートなのでサポートは普通。ジャージ素材の触り心地が良く、腰や背中のフィット感も良し。お尻のクッションは普通ですが、長時間乗ると私の弱いお尻(2時間くらいで臀部が痛くなる)が痛くなるのかどうか?これはやってみないと分からないところ。シートポジションは手動調整ですが、別に問題無く、ペダル配置は的確でチルト&テレスコピックステアリングによって最適なドラポジが得られます。ちなみに地面からシート座面までの高さはそこそこあり(F30 3シリーズより少し高い)乗り降りも楽そうです。

トグルスイッチでエンジンを始動させる(下の画像ではちょうどシフトノブで隠れている位置)のですが、このスイッチは赤くボワンボワン光って、昼間もいいですが夜見るとさらに雰囲気出そうです。夜の雰囲気と言えば、間接照明の色が変えられるのと、ナビ画面の回りのLEDの色が変えられる(エキサイトメントパッケージ付き車)そうで、これも面白そう。朝一番の試乗ということでエンジンは冷え切っており、アイドリング振動は大きめでブルブルと振動が体に伝わります。音はディーゼルと分かるものの、ドアを閉めれば五月蝿いとまではいかないレベルで、走り出すと20km/hくらいで気にならなくなります。

パワステのアシストは現代の車からすると少なく、ハンドルは重め。V60と同じくらいですね。BMWは非常に軽いので、ミニはあえてこういう設定なのでしょう。ディーラーから出る時に段差があるので、ここを斜めにゆっくり出るのですが、この時に4つのタイヤが順番に段差を超えることになり、ここは注意深くサスペンションの動きとボディ剛性を観察すべきポイント。クラブマンはボディ剛性が非常に高く、サスペンションも1つ1つが的確に動いているみたいで、人間に伝わる揺れはとても少ないのです。この時点できっといい車だと感じました。

そのサスペンションですが、ミニらしいと言うのか、やや固めです。しかし私が予想したよりは柔らかいと言うかしなやかに動いているみたいで、段差は体に感じるもののガツンとはこず、トントンという感じでした。角のとれたショックとはこういうことを言うのでしょう。

コーナーリングは、交差点を曲がる程度の試乗なのですが、ゴーカートフィーリングというほどクイックに曲がることはないなーといった感想です。クラブマンはホイールベースもけっこう長いですし、そのキャラクターに合わせてチューニングがしてあるのでしょうね。無論、普通の車よりはクイックに曲がるので、ミニのキャラクターとクラブマンのキャラクターの両方を考えた味付けで、乗りやすく、ミニっぽさもあるというナイスなバランス。

片側二車線の綺麗な道では前後左右に他の車がまったくいなかった為、ちょっと急なレーンチェンジもしてみましたが、この時動きは流石でした。左車線から右車線へのレーンチェンジで、右車線に入ったらハンドルを左に切って進路を真っ直ぐに戻すのですが、まずはクンっと軽く曲がり始め、戻る時にも素早く楽々戻ります。車体がフラつくことは一切無く、メチャクチャ重心が低いような動きなのですが、実際に重心はスポーツカーほど低くないはずで、車重もけっこうありFFでフロントヘビー。それを軽々と違和感無く曲げて戻してくれるサスペンションの性能は相当に高いと思われますし、受け止めるボディも強固なのでしょう。初めて乗る車でまったく不安なく、自分の意図した通りに動いてくれるのにも感動モノです。

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エンジンの方は、トルクは確かにあるものの踏み込みに対してレスポンスが悪い、キックダウンが遅いなーというのが率直な感想です。ATの学習機能のせいかもしれないと営業さんは言っており、確かにこれはありそう。普段はおっとり走り、追い越しの時には俊敏に加速するように学習されると良いのですが、私の理想に学習されるのかは買ってみないと分からないところですね。試乗車は大人しく乗られる場合が多いので、ダルい設定になっていることを願いたいです。ちなみにドライビングモードの切り替えはオプションで、試乗車には付いていませんでした。スタート直後に感じたエンジン振動は暖まってくると軽減されますが、それでもやはりガソリンよりは感じます。試乗中に暖まりきらなかったのか、アイドリングストップは作動せず。

アクセルを多めに踏んだ時の音はけっこういい音で、あまりディーゼル経験の無い私ですが、ディーゼルのガーー!という音ではなく、どちらかと言えばシューンに近い感じ。回転上昇も鋭く振動も少ないのでガソリンかと思いますが、レッドゾーンは低いのでシフトアップはすぐにやってきます。シフトは流石BMWの8速ATとアイシン製トルコンで、十分にダイレクトかつ素早くスムース。停止からの発進、低速での走行も扱いやすいし、文句無しです。

2代目クラブマンがデビューしたのは2016年初頭であり、もうすでに知っている人も多いと思いますが、このシャシーはBMW2シリーズ アクティブツアラー(F45)、グランツアラー(F46)、X1(F48)と共通です。クラブマン、アクティブツアラー、X1のホイールベースは2670mmで共通。(グランツアラーは2780mm)私は以前代車で218iアクティブツアラーMスポを1時間ちょっと走らせたのですが、その時には乗り心地が固いとは感じませんでした。クラブマンは明らかにそれよく固く、そしてクイクイ曲がります。シャシーが同じでもサスペンションのセッティングと車重、重心の高さでまったく違う感触となるみたいで、ミニらしいセッティングなのでしょう。しかし高剛性のボディと短いストロークの中でキチンと動くサスペンションはBMWっぽくもあるんですよね。2シリーズアクティブツアラーよりも3シリーズMスポに近い感じ。BMWはランフラットタイヤ、クラブマンは17インチホイールの場合ラジュアルタイヤなので、サスペンション自体はけっこう固いけど、タイヤが助けてくれている面もあるのかな?(218iアクティブツアラーの試乗記事はこちら

クラブマン クーパーDはデザインが好きで試乗しに行ったのですが、固いながらも必要な分はしっかり動くサスペンションと強固なボディで乗り心地は悪くなく、いい車に乗っているなぁとしみじみ思えてくるタイプでした。乗り心地が3シリーズに近いですがハンドリングはより鋭く曲がります。幸い?ハンドルが重めの設定なので直線で鋭いハンドリングが仇となりフラつくこともありませんし、遮音もしっかりされており移動の足としても不満無しどころか快適そう。後部座席とトランクも実用的な広さを持っています。

 

毎日楽しく乗れそうなエクステリアとインテリア。走りも楽しく快適。クーパーDでも動力性能は十分ですが、クーパーS、クーパーSDなら刺激も加わる。ボディカラーはビビッド、モノトーン、渋い系と豊富ですし、さらにルーフの色がホワイト、ブラック、シルバーが選べ、組み合わせは相当な数になります。買う前からワクワクが止まらない車ですね。

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