ぐっどすぴーど

40過ぎのオジサンが車の試乗をして感想を書くblog。youtubeで動画配信もしています。2017年12月、F54クラブマンSDとDJデミオディーゼルが我が家に加わり、家の車がPHVとディーゼル車になりました。

4年半ありがとう!F54クーパーSDクラブマン総評 お前は眺めても乗って楽しく、荷物も積める万能車だったぞ!

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4年半ありがとう!F54クーパーSDクラブマン総評 お前は眺めても乗って楽しく、荷物も積める万能車だったぞ!

2022年6月10日、F54クーパーSDクラブマンとお別れしたのですが、今回は4年半26000km走らせてきたオーナーとしてクラブマン買おうかな?どんな車なのかな?と考えている方の参考になればと思い、最後の総評的な感想を書いていこうと思います。ちなみにワタクシ43歳、クラブマンの用途は主に通勤、時々嫁さんと小学校2年生の息子を乗せてドライブ、稀に父と母を加え5人で1泊旅行という感じです。

(手放す前日に平和堂の立体駐車場で撮った写真。普段は写真の加工はしないけど車以外を白黒化してみた)

SUVとミニバンが強い日本において、それ以外のジャンルの車を選ぶ人というのはその時点でコダワリがあると思いますし、ミニなら主力は3ドアか5ドア、SUV人気もあってクロスオーバーも強いこのご時世、クラブマンはどうだろうか?と考えている人はちょっと変わった人かもしれません。でもね、そこがいいのだ!と私は断言します。背は低いのに全長はそこそこ長い独特のスタイルと観音開きドアは個性的で面白いですし、重心の低さでキビキビ曲がるし高速安定性もバツグン、室内もトランクもそれなりに広いと、1人運転しても楽しくファミリーカーとしての資質も備えているのがクラブマン。スポーツカーっぽい感覚のワゴン車だと最初に感じましたが、これは最後まで変わらない感想でした。

なかなかに万能、一粒で二度美味しいクラブマンですが唯一気がかりなのが乗り心地の固さです。新車から1万kmも走ると馴染んで多少マシになりましたが、それでも世間一般の車に比べて足は固く段差での突き上げが強めに伝わってきます。ステアリングを切ればロール少なくキビキビ曲がるハンドリングと固い乗り心地はトレードオフであり、これを許容できるかが1つのポイントではないでしょうか。とは言っても衝撃の角は上手く丸め込まれているし、BMWの乗り心地もミニよりちょっと柔らかい程度で似たようなものですからクラブマンのデザインが気に入ったのなら「こんなもんか」で済むと思います。

私個人的にはこの程度の固さは一般道だろうが高速道路だろうが気になりませんけど、1つだけ不快なのが徐行くらいの速度でデカい段差や轍を超える時です。ショッピングモールの駐車場にある減速を促す山って分かりますかねぇ?あれを徐行で通過するとぐわんぐわん車体が揺すられてすっごく嫌なんですよ。ところが20km/hくらいで通過するとゴッゴッ!とショックは来るけど徐行のぐわんぐわんよりマシだったりします。330eも同じ傾向なので足の固い車はそういうものなのでしょう。

高速道路を使っての長距離移動は得意分野です。僅かなハンドル操作に車が反応するのでチョロチョロしてしまう感覚はあるのですが、これはハンドリングに集中している時に感じるもので、あえてぼーっと走らせてみると体が勝手に修正してくれるからか気にならなくなってきます。直進性はバカみたいに高く、日本の制限速度を少々超える速度なんて屁の河童という感じで突き進みますし、コーナーでは四輪がガッシリ地面を捉え膨らまずイメージしたとおりに曲がってくれるので安心なんですよ。この盤石の安心感が精神的に楽で疲れ知らずで走り続けることができるのだと思います。難点はロードノイズが五月蝿いところで、ここはもう少し頑張ってほしいと思う。

続いてエンジン。クーパーSDはディーゼルのハイパワー版となっており、エンジン自体はクーパーDとは同じなんだけどCPUのマネージメントによって高回転時の伸びを強化したもの。高速道路での追い越しなどでアクセル全開にすれば体感できる差はあるものの中回転域までは同じであり、一般道で違いを体感することは滅多に無いと思われます。DとSDはフロントバンパーやマフラーなど外観の違い、内装ではシートの違い、スポーツモードの有無といった装備面での差がありますので、日常では体感できない性能差よりも見た目と装備の方が重要かもしれません。

こちらがクーパーD。フロントグリルがクラシカルなのとマフラーが片側1本になるのが外観の特徴。

分かりやすくダメな部分としては車外で聞くディーゼルのカラカラというエンジン音が五月蝿いというのがありまして、こいつはかなりの音量でクロネコヤマトの配達車が来たかと思うくらいです。マジで。私の感覚だとBMW、ベンツ、プジョー&シトロエンといった輸入車勢は音量が大きめだけどミニは特に五月蝿い。それにくらべてマツダは少し静かといった感じです。まぁ室内に入ってしまえばかなり静かになり、走り出して40km/h超えたあたりからロードノイズに消されてしまうので乗っている本人は気にならないのですが、この車外の騒音を気にする方もいるそうなので一度ナマで聞いてみるのがよいかと思います。

代車でガソリンエンジン車に乗ると明らかに上質な車に乗っている感があるので、いざ乗り比べると振動や音によるデメリットは確実にあります。排気音もクーパーS(特に後期型)は野太くヌケの良い音を響かせてくれ、アクセルを踏むのが楽しくなりますのでスポーティーに走らせたい、上質な感覚が欲しいならガソリン車を選ぶのが良いでしょう。一方ディーゼルは「こういうものだ」と割り切れば、コロコロ振動を発生しつつ真面目に働いてくれる可愛いヤツにも思えて、このあたりは許容範囲とお好みで、という感じですね。

燃費については「4年半、給油回数37回分のデータをまとめました ディーゼルMINIのリアルな燃費とランニングコストを報告」で詳しく書きましたが、満タン法トータルで16.52km/Lという結果でした。平均速度は31.46km/h、春と秋の燃費が良いのは当然として、夏より冬の方が燃費が悪くなる傾向あり。(国産ハイブリッドでも同じかな)それからエアコンはメチャメチャよく効くので猛暑でもかなり冷えます。

スバラシイ部分として内装のデザインと質感があります。

一番面積の大きなダッシュボードはソフトパッドとなっており、ソフトパッド自体は同価格帯の車なら採用されて当たり前ですがミニはシボが深くマットな質感で非常にいい感じ。個人的にはBMW F30 3シリーズよりミニの方が好きなくらい。

ペダルカバーはamazonで安いのを購入。左ハンドル用だったみたいでフットレストの形が合わなかったのでぶった切ってなんとなく合うように調整しました。フロアマットも社外品に交換。

エンジン始動前のスタートスイッチの根本がドクンドクンと赤く点滅する演出とかステキです。

ディスプレイリングが好きな色に変更できたり、変更ボタン長押しで七色に変化していくモードにできるのもいいですね。このリングの色とフットランプ、ドアポケット&ドアノブの間接照明が連動しており、ナイトドライブも気分が盛り上がります。最近のベンツやBMWのイルミネーションはモロにライトが見えケバケバしいけどミニのは間接照明なのでぼんやり見える程度で品があるのです。

スイッチ類の照明はオレンジとなっておりBMWグループっぽい感じですね。次は後席とトランクの話。

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身長165cmの私がドラポジを合わせた後部座席の様子。足元の広さは十分にありつま先もフロントシート下に入るので前後に狭いと感じることはないでしょう。全高が低めなので乗り込む時は少しだけ頭を下げる必要がありますが足はピンクの部分がえぐられていてまーまー入れやすい。後席のバックレストリクライニングはないものの良い姿勢で座れると思えば悪くないかと思います。中央座席のバックレストにはアームレストが収納されており4人乗りなら快適に過ごせます。

荷室はこんな感じでけっこう広いです。2つの照明で夜も見やすい。

床下のサブトランク。こちらもかなりの容量。

クラブマン最大の特徴である観音開きのスプリットドアの使い勝手はどうかというと、普通に上に開くゲートの方が使いやすいとは思うけどそこまで不便ではなので個性としてアリというのが私の評価です。

小さい荷物は片側で対応できるのでいいけど、大きい荷物は両方開ける必要があるので二度手間感あり。

半分づつ開くので狭いスペースでも開けるか?と思いきやドアの内側に厚みがあるので少し開いたくらいでは中にアクセスできないし、ストッパー的なものがないので手で抑えないと全開まで勝手に開いちゃうののが難点ですね。バンパー下にセンサーがあって足をつっこむことで開くこともできます。

後席バックレストを倒すと150cmくらいのもが楽々入ります。フルフラットにはならず、バックレストの部分が少しだけ前上がりになりますけど私は気になりませんでした。前席を一番前に出して隙間を埋めれば車中泊もできるそうです。

故障に関しては納車直後にエアコン表示パネルがバグっていたのでパネル交換になった程度で、その他はまったくありませんでした。まぁ新車なので5年やそこらでは故障はしませんね。オイル交換がディーラーですると2万円くらいするのが痛いのと、私はしていませんがバッテリーも4~5万円くらいするらしいので5年目以降のランニングコストはそこそこ高いかもしれません。

バックミラーを見ると真ん中に柱が写り、車間距離によっては真後ろの車が見えなかったりもするけどこれが「クラブマンを運転しているんだ」という実感があって好きだったりしました。でももうこの光景は見れないんですね。

ということでまとめです。外観はまんま「長いミニ」という感じで面白く、内装もポップかつ高い質感で満足でき、1人で乗っても家族で乗っても楽しめる万能な車というのが総評となります。クラブマンってどうなんだろう?と考えている方は是非見て、乗ってみてください。きっと良き相棒になってくれると思います。エンジンについてはよりスポーティーで上質な走りと音を楽しみたいならガソリン車を、ちょっとガラガラ五月蝿いし振動もあるけど実直な働き者で燃費が良いのがお好きならディーゼルを、という感じでしょうか。注意点はトランスミッションでして、前期型は排気量が1500ccのクーパーは6速トルコン、2000ccガソリンとディーゼルは8速トルコンというのが後期型になると1500ccも2000ccもガソリンは7速DCT、ディーゼルは8速トルコンとなります。6速と8速はやはり8速が走りでも燃費でも上手だとは思いますが、7速DCTについては1段ギヤが減るデメリットは僅かにしてもDCTの耐久性が未知数なのがちょっと怖いんですよね。トルコンだって絶対壊れないということはありませんしミニのDCTは耐久性が高いと言われる湿式ですけど・・・やっぱ古くなるとリスキーな気がします。

あとはお別れ前の儀式の話を。

お別れ前夜、自宅の場所、音楽ストレージ、ショートカットなどの個人データを削除しました。車屋さんがやってくれるかもしれないけど覚えていたなら自分でやっておくのがベターです。

引き取りに来る直前。この光景を見ることはもう無いのですね。

スペアキーも忘れずに。最後に少し車屋さんと少しお話しましたが、その方も奥さんもピュアバーガンディーが好きだそうで、自分たちで乗ってもいいかなと話していたそうな。人柄の良い方ですからもし乗ってもらえるならこいつも幸せかもしれませんね。他の方が乗るにしても、良い人に乗ってもらえるよう願っています。

日本では一定の人気があるものの世界的に見るとあまり売れていないそうで次モデルは無いかもなんて言われているクラブマン。前期型ならこなれた価格になっていますし、絶版車は値上がりする可能性もあるので狙い目だと思います。

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